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ECサイト運営「何から?」を解決!リソース不足でも“売上”を…

「ECサイトを立ち上げたものの、運営方法が分からない」「売上が伸び悩んでいる」「限られたリソースで、すべてに手が回らない」と悩んでいませんか?令和5年度電子商取引に関する市場調査によると、国内EC市場は拡大しており、物販・サービス・デジタルの各分野で増加傾向にあります。 【BtoC-EC市場規模の経年推移(単位:億円)】 【BtoC-ECの市場規模及び各分野の増減率】 出典:経済産業省 令和5年度電子商取引に関する市場調査 この市場拡大は、競争の激化も意味します。 単にECサイトを持っているだけでは、お客様に見つけてもらい、選ばれ続けることは難しくなっており、これまで以上に高い運営レベルが求められる時代になりました。 特に、中小企業やリソースに限りがあるチームでは、人材不足や専門知識の不足、時間的な制約などが重なり、これらの壁はより高く感じられるでしょう。 この激しい競争を勝ち抜くためにも、ECサイト運営の基本を押さえ、優先するべきところを明確にした上で、お客様が満足してお買い物ができるECサイトを構築する必要があります。 この記事では、ECサイト運営の各フェーズの重要性と成功のための基本原則を徹底解説します。 その上で、キノスラがこれまで支援してきたECサイトの成功事例から得られたノウハウも交え、明日から実践できる運営方法をご紹介します。 ECサイト運営の全体像と成功の鍵 ECサイトの運営は、単に商品を並べて売るだけではありません。 お客様に商品を見つけてもらい、安心して購入してもらい、そして「またこのお店で買いたい」と感じるような一連の体験ができるように環境を整えることが大切です。 そのためには、ECサイト運営における以下の5つの主要なフェーズを理解し、貴社のビジネスに合わせて適切に対応していく必要があります。 ECサイト運営 フェーズ1「企画・構築」成功の土台を築く ◆新規のECサイトを立ち上げる場合 コンセプト、ターゲット顧客、取り扱う商品、そしてそれらをどのように表現するかを具体的に定めます。 市場調査を行い、競合との差別化ポイントを明確にした上で、ビジネスとしての戦略を練り上げましょう。 ◆既存のECサイトの場合 コンセプト、ターゲット顧客、取り扱う商品にズレがないか、定期的に見直しが必要です。 また、お客様が使いやすいサイトデザインや、スムーズに購入できるシステムを構築することも、このフェーズの鍵となります。 ここで描いたビジョンがその後の運営すべての指針となるため、最も時間をかけて考えるべき部分です。 ECサイト運営 フェーズ2「集客」お客様をサイトへ呼び込む どんなに良い商品があっても、お客様に見つけてもらえなければ売上には繋がりません。 このフェーズでは、SEO(検索エンジン最適化)対策、SNSマーケティング、Web広告運用などを通じて、ターゲット顧客をECサイトへ誘導するための施策を実行します。 お客様が「欲しい」と思った時に、貴社のサイトが真っ先に選択肢となるよう、多角的なアプローチで集客力を高めることが成功への近道です。 ECサイト運営 フェーズ3「販売促進」購入を後押しし、顧客単価を向上させる サイトに訪れたお客様が商品を購入してくれるように、商品の画像や説明文の最適化はもちろん、キャンペーン、クーポン、セット販売などを企画・実行し、お客様の購買意欲を高めましょう。 さらに、メルマガやLINE公式アカウントなどを用いたCRM(※)戦略や、リピーター育成のための施策(クーポン、ポイントプログラムなど)も重要です。 また、アップセルやクロスセル(※)の提案は、顧客単価の向上とコンバージョン率(購入率)の改善に直結します。 ※CRM(顧客関係管理): 顧客情報を管理・活用し、より良い関係を築く仕組み ※アップセル: お客様が検討している商品よりも、少し良い(高価な)商品を選んでもらうための提案 ※クロスセル: お客様が購入しようとしている商品に関連する別の商品も一緒に買ってもらうための提案 これらの提案により、1人あたりのお客様からの売上(顧客単価)を増やすことに繋がります。 お客様が迷わず、より満足度の高い買い物ができるようにサポートすることで、売上の最大化を目指します。 ECサイト運営 フェーズ4「顧客対応」信頼関係を構築し、リピーターを育てる 商品が売れて終わりではなく、購入前から購入後まで、お客様が安心して利用できるよう丁寧な顧客対応を行いましょう。 購入後のアフターフォロー、返品・交換対応、クレーム処理まで多岐にわたります。 これは単なるサポート業務ではなく、お客様と長期的な関係性を築くための重要な戦略です。 ECサイト運営 フェーズ5「分析・改善」データに基づき、常に進化させる ECサイト運営に「これで終わり」はありません。 アクセス解析ツール(Googleアナリティクスなど)を活用して、サイトへの訪問数、売上、コンバージョン率、お客様の行動パターンなどを定期的に分析することが不可欠です。 例えば、お客様が商品をカートに入れたものの、購入を完了せずにサイトを離れてしまう「カゴ落ち」は、ECサイト運営者にとって大きな機会損失です。 これを防ぐために、「カートに入れたままのお客様にリマインドメールを送る」「購入手続きのステップを簡略化する」「送料や手数料を明確に表示する」といった対策が挙げられます。 このように、データから課題を発見し、改善策を立案・実行することで、サイトのパフォーマンスを継続的に向上させることができます。 PDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)を回し続けることで、お客様のニーズに合ったECサイトへと成長させ、売上を最大化していくことが可能になります。 ECサイト成功のために押さえるべき3つの基本原則 ECサイト運営の各フェーズが「何をするべきか」という時間軸や業務の流れを示すのに対し、ここでは「成功するために不可欠な核となる要素」として、以下の3つの原則を深掘りします。 これらは独立しているように見えますが、実は密接に連携しており、最終的な売上と顧客満足度を大きく左右します。 ECサイト運営 基本原則1「商品力」お客様を惹きつける魅力の源泉 ECサイトの根幹とも言えるのが、販売する商品の魅力そのものです。 単に「何を売るか」だけでなく、「なぜその商品がお客様にとって価値があるのか」「競合とどう違うのか」を明確に打ち出すことが重要です。 商品の品質、デザイン、機能性はもちろん、商品のストーリーや生産者のこだわりなども含め、お客様が「欲しい」と感じるような魅力を最大限に引き出すことが「商品力」です。 いくら集客しても、商品そのものに魅力がなければ購入には繋がりません。 優れた商品力は、集客力にも良い影響を与えます。 口コミが生まれやすくなったり、SNSで共有されたりすることで、自然な形でブランドの認知度が向上します。 また、一度購入したお客様が「またこのお店で買いたい」と感じることで、顧客対応力と相まってリピート購入に繋がり、LTV(顧客生涯価値)の向上に貢献します。 ECサイト運営 基本原則2「集客力」お客様をサイトへ呼び込む力 どんなに素晴らしい商品があっても、お客様に知られなければ意味がありません。 「集客力」とは、SEO(検索エンジン最適化)による検索流入の獲得、SNSを活用した情報発信、Web広告の運用、インフルエンサーマーケティングなど、多様なチャネルを通じて潜在顧客をECサイトに誘導する能力を指します。 ターゲット顧客がどこにいて、どのような情報を求めているかを理解し、最も効果的な方法でアプローチすることが求められます。 高い集客力は、純粋なアクセス数の増加だけでなく、ターゲット層に合った質の高い訪問者を増やすことで、その後のコンバージョン率(購入率)にも良い影響を与えます。 優れた商品力と組み合わされば、訪問者が「これだ!」と感じて即座に購入に至る可能性が高まります。 また、集客したお客様に対して、適切な顧客対応力を発揮することで、新規顧客がリピーターへと育つ土壌を作ります。 ECサイト運営 基本原則3「顧客対応力」信頼を築き、顧客をファンに変える力 ECサイトにおける顧客対応は、お客様が安心して商品を選び、購入し、そしてその後も満足して使い続けてもらうための重要な要素です。 単なる事務的なやり取りではなく、お客様との信頼関係を築き、最終的にはブランドのファンになってもらうための大切な機会と捉えましょう。 たとえば、問い合わせに対して、「お問い合わせありがとうございます。いただいたご質問につきましては、〇時間以内に担当者よりご返信いたします」といった素早い一次返信一つで、お客様は安心して次の連絡を待つことができます。 また、商品発送後に「ご購入いただいた〇〇はいかがでしたでしょうか?何かお困りの点がございましたら、お気軽にご連絡ください」といったアフターフォローのメッセージを送ることで、お客様は「気にかけてもらえている」と感じ、安心感と満足度が高まります。 こうしたきめ細やかな対応は、単に問題を解決するだけでなく、お客様に「このお店は信頼できる」「次もここで買いたい」と感じてもらうことに直結します。 満足したお客様は、良い商品力の口コミを広げ、新たな集客力に貢献します。 また、購入を検討しているお客様が抱える不安を解消することで、集客力によって呼び込まれた訪問者の購入への障壁を取り除き、売上へと繋げます。 良好な顧客対応は、ブランドへの愛着を育み、顧客を単なる購入者から熱心な「ファン」へと変える力を持っています。 リソース不足でもECサイト運営を成功させる秘訣 これまでに説明したことだけでも、ECサイト運営には膨大な業務があります。 他の業務と兼任しなければいけなかったり、ECサイトに専任だとしても一人店長で何でもこなさなければいけない状況はよく聞きます。 リソースが限られている中でもECサイト運営を成功させるには、戦略的なアプローチが不可欠です。 1. 業務の優先順位付けと効率化 ECサイト運営では、日々多岐にわたる業務が発生します。 限られた時間とリソースの中で成果を出すためには、本当に重要な業務と、効率化できる業務を明確に見極めることが不可欠です。 特に、現状で多くのリソースが割かれている業務には、自動化ツールやサービスの活用を積極的に検討しましょう。 これにより、これまで時間と手間がかかっていた作業を削減し、貴社のECサイト運営者が本来集中すべき戦略的な業務に注力できるようになります。 例えば、あるECサイトでは、商品やサービスに関する問い合わせ対応に多くの時間が費やされていました。 チャットボットなどのツール導入も検討しましたが、まずは「よくある質問(FAQ)」ページの内容を充実させ、ECサイト内の適切な場所にその導線を設けることから始めました。 その結果、お客様自身で疑問を解決できる機会が増え、問い合わせ件数を大幅に減らすことに成功しました。 これにより、ECサイト運営者の問い合わせ対応の時間が削減されただけでなく、お客様の疑問がすぐに解消されることで、購入率(CVR)の向上にもつながっています。 このように、一見地味に見える業務の改善が、最終的には大きな効率化と売上アップに貢献します。 ECサイトの課題を「見える化」するためにも、定期的に現状の業務を見直し、どこに改善の余地があるかをあぶり出すことが重要です。 2. 外部リソースの活用 専門的なスキルが必要な部分や、社内で対応しきれない業務は、外部の専門家を積極的に活用しましょう。 コンサルティング会社、制作会社、広告運用代行など、その道のプロに任せることで、品質を担保しつつ効率的にプロジェクトを進めることができます。 私たちキノスラは、貴社が抱えるリソースの課題をヒアリングし、本当に必要な部分に集中できるよう、戦略的な外部リソース活用の具体策をアドバイスしています。 時には、キノスラのチームが貴社のマーケティング部として機能し、二人三脚でECサイトを成長させていくことも可能です。 まとめ:ECサイト運営成功への第一歩を踏み出すために ECサイト運営は一朝一夕で成功するものではありませんが、今回ご紹介した「ECサイト運営の全体像」「各フェーズの重要性」「成功のための3つの基本原則」を理解し、貴社の状況に合わせて実践していくことで、必ず道は開けます。 特にリソースが限られている場合でも、業務の優先順位付けと外部リソースの活用を賢く組み合わせることで、大きな成果を出すことができます。 もし、この記事を読んでさらに具体的なアドバイスが欲しい、自社のECサイトに合わせた最適な運営戦略を構築したいとお考えでしたら、ぜひ一度キノスラにご相談ください。 経験豊富なコンサルタントが、貴社のECサイト運営を成功へと導くお手伝いをさせていただきます。 お問い合わせ ECサイト制作・コンサルティングに関するお見積り、サービスに関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ

【2025年版】ECサイト制作会社 比較・選び方〈完全版〉(…

ECサイトの成功は、ビジネスの成長に不可欠です。しかし、「どの制作会社に依頼すれば良いかわからない」「費用だけで選んで失敗したくない」「作った後の運用が不安」といった悩みを抱える企業は少なくありません。ECサイト制作会社は、それぞれに得意分野や特徴があります。見た目のデザインや初期費用だけで選んでしまうと、後々「売上が伸びない」「運用が回らない」といった深刻な問題に直面するかもしれません。 この記事では、2025年のECサイト制作の最新情報と、大手通販事業などの現場で培ってきた豊富な経験に基づき、多様化するECサイト制作会社のタイプ別特徴から、従来の選定基準の落とし穴、そして最も重要な「失敗しない選び方の核心」までを徹底解説します。 ECサイトは作って終わりではなく、『売れるECサイト』にするための鍵は、実は「制作後の運用を見据えたパートナー選び」にあります。この記事を読めば、貴社のビジネスを成功に導く、最適なECサイト制作会社を見極めるための具体的な方法がわかります。ぜひ参考にしてみてください。 はじめに:ECサイト成功の分かれ道 - なぜ制作会社選びが重要なのか? こんにちは。私は、前職は総合通販会社で、自社のサイト運営、SNSマーケティング、DB運用、顧客リサーチなどを担当していました。現在はECサイト制作会社のウェブディレクターとして、ECサイト構築から運営まで、幅広いEC業務に携わっています。制作会社に依頼する事業者と制作会社のそれぞれの視点から、ECサイト制作における押さえておきたいポイントをご案内します。 ECサイト(ネットショップ)は、今や多くの企業にとって重要な販売チャネルであり、ビジネス成長の鍵を握っています。しかし、その一方で「ECサイトを作ったものの、期待したほどの成果が出ていない」という声も少なくありません。その成否を大きく左右するのが、最初のステップである「ECサイト制作会社選び」です。 なぜ「制作会社選び」が大切かと言うと、制作会社は単にサイトを作るだけでなく、貴社のビジネスモデルやターゲット顧客を理解し、売上目標達成に向けた戦略を共に描き、実現するための重要なパートナーとなるからです。「デザインが良い」「機能が豊富」というだけでは、ECサイトは成功しません。 売上目標の達成はもちろん、新規顧客の獲得やリピート率の向上といった具体的なビジネス成果に繋がり、さらにデータに基づいて改善を続け、市場の変化にも対応しながら持続的に成長していけるECサイト。これを実現できるパートナーを選ぶことが、成功への大きな分かれ道となるのです。 多様化するECサイト制作会社:タイプ別特徴と得意分野 ECサイト制作会社と一口に言っても、その特徴や得意分野は様々です。自社の目的や状況に合った会社を選ぶために、まずはどのようなタイプの制作会社が存在するのかを理解しましょう。 デザイン・ブランディング重視型 企業のブランドイメージや世界観を表現する、デザイン性の高いECサイト構築を得意とします。アパレルやコスメ、インテリアなど、ビジュアルが重視される商材に向いています。ただし、デザイン偏重になるあまり、ユーザビリティやマーケティング視点が弱い場合もあるため、注意が必要です。 大規模・フルスクラッチ対応型 独自の機能要件が多く、既存のプラットフォームでは対応できない大規模なECサイトや、完全にオリジナルのシステムを構築したい場合に頼りになります。高い技術力を持つ反面、開発費用や期間が大きくなる傾向があります。 特定プラットフォーム特化型 Shopify、futureshop、ecbeingなど、特定のECプラットフォームに関する深い知識と豊富な構築経験を持っています。そのプラットフォームのメリットを最大限に活かした構築が可能ですが、他のプラットフォームへの対応は難しい場合があります。 低価格・スピード重視型 テンプレートなどを活用し、比較的安価かつ短期間でECサイトを構築します。とにかく早くECサイトを立ち上げたい、初期費用を抑えたい場合に選択肢となりますが、カスタマイズ性やサポート体制には限りがあることが多いです。 マーケティング・集客支援型 SEO対策、広告運用、SNS活用など、ECサイト公開後の集客や販促施策の支援を得意としています。集客に課題を感じている場合に有効ですが、サイト構築自体の技術力やデザイン力は会社によって差があります。 システム開発・カスタマイズ特化型 基幹システムとの連携や、複雑な機能追加など、システム面の開発・カスタマイズを得意とします。技術的な課題解決には強いですが、デザインやマーケティング面での提案力は未知数な場合があります。 実践・運用支援型 (The Emerging Ideal) これからのECサイト制作で理想とされるのが、このタイプです。ECサイトは、実績データやお客様の行動を分析し、それに基づいて継続的に改善を行うことが重要です。単にサイトを構築するだけでなく、実際にECサイトを運用し、売上を伸ばしてきた経験に基づき、戦略立案からサイト構築、そして最も重要な「公開後の運用支援」までを一気通貫でサポートします。ビジネスの成果にコミットし、長期的なパートナーとして伴走してくれる存在です。 従来の選定基準とその限界:よくある落とし穴 自社に必要な制作会社のタイプが分かったら、次は実際に制作会社を選ぶフェーズです。ECサイト制作会社を選ぶ際によく重視するポイントには、実は落とし穴が潜んでいるので、注意が必要です。よくある失敗例を見ていきましょう。 落とし穴1:見た目のデザインだけで選んでしまう デザインはもちろん重要ですが、見た目の美しさだけでは商品は売れません。ターゲット顧客にとって使いやすいか(UI/UX)、購入までの導線はスムーズか、SEO対策は考慮されているかなど、売上に繋がる設計がなされているかが重要です。デザイン実績だけで判断せず、自社のお客様目線で判断しましょう。 落とし穴2:初期費用だけで比較してしまう 「安さ」は魅力的に見えますが、初期費用だけで判断するのは早計です。安いプランでは機能が不足していたり、後から追加費用が発生したりするケースも少なくありません。また、保守費用や運用サポート費用など、長期的な視点でのトータルコストを比較検討する必要があります。 落とし穴3:機能要件リストだけで判断してしまう 必要な機能をリストアップして、それに対応できるかだけで制作会社を選ぶのも注意が必要です。「機能があること」と「その機能を活用して成果を出せること」は全く別問題です。自社のビジネス目標達成のために、どの機能が本当に必要で、それをどう活かすべきかという戦略的な視点が欠けていると、宝の持ち腐れになりかねません。 落とし穴4:「作って終わり」の制作会社を選んでしまう ECサイトは「作ってからが本当のスタート」です。構築実績は豊富でも、公開後の運用サポートや改善提案を行わない制作会社も存在します。このような会社に依頼すると、集客方法がわからない、データ分析ができない、改善施策が打てない、といった問題に直面します。結果的に、運用ノウハウを持つ別の会社に高額なコンサルティング費用を支払ったり、効果的な施策を打てないまま人的リソースだけを浪費したりすることになりかねません。特に、社内にEC運用経験者がいない場合、その運用コスト(機会損失含む)は、時に首都圏基準の高額な外部委託費に匹敵する可能性も考慮すべきでしょう。 ECサイト成功の鍵:「運用経験」こそが最重要選定基準 これまでの落とし穴を踏まえると、ECサイト制作会社選びで最も重視すべき基準が見えてきます。それが「実際にECサイトを運用し、成果を出してきた経験」、すなわち「運用経験」です。 なぜ「運用経験」が不可欠なのか? - 制作後の現実 ECサイトは公開後、以下のような運用業務が継続的に発生します。 集客施策: SEO、Web広告、SNS、メールマーケティングなど データ分析: アクセス状況、顧客行動、売上データなどの分析と課題発見 サイト改善: 分析結果に基づくUI/UX改善、コンテンツ追加、機能改修 商品管理: 在庫管理、商品登録・更新、価格調整 顧客対応: 問い合わせ対応、レビュー管理、CRM施策 プロモーション: セール、キャンペーン企画・実行 これらの業務を効果的に行い、PDCAサイクルを回して売上を伸ばしていくには、机上の空論ではない、実践的なノウハウと経験が不可欠です。 「作ること」しか知らない制作会社では、これらの運用フェーズで適切なサポートを提供することは難しいのです。 「運用経験」を持つ制作会社の見極め方 では、どのように「運用経験」を持つ制作会社を見極めればよいのでしょうか?ぜひ、以下の点をチェックしましょう。 【制作会社選びのチェックリスト】 信頼性■ 担当者とのコミュニケーションはスムーズか?(レスポンス速度、話しやすさ)■ こちらの意図を正確に理解してくれるか?(質問への回答の的確さ)■ 契約前に、作業範囲、費用(初期・月額)、納期などが明確に書面で提示されるか? 制作・技術力 ■ デザイン実績は魅力的か?   ターゲット顧客にとっての使いやすさ(UI/UX)も考慮されているか? ■ 希望する機能要件を満たせるか?   その機能がビジネス目標達成にどう繋がるか説明があるか? ■ 自社の商材・ビジネスモデル・将来性に合わせた最適なECプラットフォームや技術を選定・提案してくれるか? 実績・経験 ■【重要】 制作会社自身(または主要メンバー)にECサイトの運用経験があるか? ■【重要】 クライアントのECサイト運用を支援し、具体的な成果(売上向上、KPI達成等)を出した実績はあるか? ■ 自社と同業種、または同程度の事業規模のECサイト制作・運用実績はあるか? 提案力・戦略性 ■【重要】 自社のビジネス課題や目標、ターゲット顧客について、深くヒアリングし理解しようと努めているか? ■【重要】 サイト構築だけでなく、公開後の集客戦略や売上向上を見据えた具体的な提案があるか?(KPI設定、具体的な施策など) 運用サポート ■ 【重要】 公開後の具体的なサポート体制(専任担当者の有無、サポート範囲、対応時間、連絡手段、費用)は明確か? ■ 【重要】 定期的なデータ分析レポートや、それに基づいた改善提案を行う体制があるか? コスト ■ 初期費用だけでなく、月額費用や保守費用、将来的な改修費用なども含めたトータルコストを提示してくれるか? ■ 見積もりの内訳は詳細で分かりやすく、不明瞭な項目はないか? ■【注意】単純な安さだけで判断していないか?(安さの理由は確認できるか?) 実践・運用支援型の頼れるパートナー:株式会社キノスラの紹介 私たち株式会社キノスラは、まさにこの「運用経験」を強みとする、実践・運用支援型のECサイト制作パートナーです。 キノスラの強み:大手通販事業で培った「本物の運用経験」 キノスラの最大の強みは、メンバー自身が大手通販事業の現場で長年ECサイトの運用に携わり、実際に売上を伸ばしてきた経験を持っていることです。机上の空論ではない、泥臭い現場を知っているからこそ、成果に繋がる本当に必要な施策をご提案できます。 実は、この記事を書いている私も、前職の通販会社で自社ECサイト運営、SNS、DB運用、顧客リサーチなどを担当していました。現在はキノスラのウェブディレクターとして、ECサイト構築から運営まで幅広く携わっています。 だからこそ、現場の担当者様が日々直面するであろう、関係部署との細かな連携の大変さや、実績報告のプレッシャーといった『教科書には載っていない苦労』がよく分かります。 ワンストップ支援体制:戦略設計から制作、そして「運用」まで キノスラは、単にECサイトを制作するだけではありません。お客様のビジネス目標達成のために、以下のプロセスをワンストップでご支援します。 戦略設計: ビジネスモデル、ターゲット、競合を分析し、ECサイトで達成すべき目標(KGI/KPI)と具体的な戦略を策定します。 サイト構築: 戦略に基づき、成果につながる導線設計、UI/UXデザイン、必要な機能を備えたECサイトを構築します。貴社の商材やビジネスモデルに最適なプラットフォーム選定からサポートします。 運用支援: サイト公開後が本番です。データ分析に基づいた改善提案、集客施策の実行支援、効果測定まで、お客様と二人三脚でECサイトの成長をサポートします。(例:月次レポートと定例会による進捗確認と改善提案、SNSマーケティング/広告運用代行、SEOコンテンツ作成支援など) 具体的な運用支援サービスと実績 キノスラでは、以下のような運用支援サービスを提供し、お客様のEC事業成長に貢献しています。 データ分析・改善提案: Google Analyticsなどのツールを用いた詳細な分析に基づき、具体的なサイト改善点や施策をご提案。 集客サポート: SEO対策、リスティング広告・SNS広告運用支援、コンテンツマーケティング支援など。 CRM支援: 顧客分析に基づくメールマーケティング施策、リピート促進施策のご提案・実行支援。 プラットフォーム活用支援: 各ECプラットフォームの機能を最大限に活用するためのアドバイスや設定サポート。 実績例: 洋菓子、生活雑貨、美容業界など、幅広いクライアントの商品ページ制作で、楽天市場ジャンルランキング1位の獲得や売上金額の拡大を達成。SNSを用いた新商品の事前告知での期待醸成からの初期売上獲得、健康食品業界のクライアントにおけるECサイトリニューアル後の各種実績の伸びなどを実現。 まとめ:失敗しないECサイト制作会社選びのために ECサイト制作会社の選び方は、貴社のEC事業の成功を左右する重要な決断です。多様な制作会社の中から最適なパートナーを見つけるためには、従来の基準にとらわれず、以下の点を重視してください。 「運用経験」の有無を確認する作るだけでなく、実際にECサイトを運用し、成果を出した経験・ノウハウがあるか。 自社のビジネスへの理解度を見る貴社の課題や目標を深く理解し、戦略レベルから提案してくれるか。 長期的なパートナーシップを築けるか制作後も継続的にサポートし、共にECサイトを成長させてくれるか。 株式会社キノスラは、大手通販事業で培った豊富な運用経験を活かし、ECビジネスを成功に導くための戦略設計、サイト構築、運用支援までをワンストップで提供いたします。 「ECサイトで本気で成果を出したい」「今のECサイト運用に課題を感じている」「信頼できるパートナーを探している」 もし、そうお考えでしたら、ぜひ一度キノスラにご相談ください。貴社の状況に合わせた最適なご提案をさせていただきます。 お問い合わせ ECサイト制作・コンサルティングに関するお見積り、サービスに関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ

サイトリニューアルのお知らせ

日頃より、株式会社キノスラのコーポレートサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。 この度、コーポレートサイトを全面的にリニューアルいたしました。 わかりやすいホームページを目指して、デザインとページの構成を見直し、制作事例やサービスの内容を拡充しております。 キノスラでは、EC業界で長年培ってきたノウハウをもって、クライアント様事業の道しるべとなるご提案と実行支援を行っています。 ECサイトについて、最適解を選ぶなかで迷うことがありましたら、どんなことでもお気軽にご相談ください。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。