Column

ECサイトが売れないと悩む方へ。「2つの原因」&改善ガイド

ECサイト運営でお悩みの方へ売れない2つの原因&改善ガイド

「ECサイトをオープンして1ヶ月、注文が入るどころか問い合わせすら来ない…」
「商品は良いはずなのに、なぜか中々売れない…」

せっかく立ち上げたオンラインショップが閑古鳥の状態だと、焦りや不安を感じますよね。何か対策をしようにも、SEO、SNS、広告、デザイン改善などやるべきことが多すぎて、何から手をつければいいか分からない方がほとんどです。

ただ、実は、ECサイトが売れない原因はシンプルに整理できます。

ECサイトが売れない主な原因

1.アクセス数が圧倒的に足りない(集客不足)
2.アクセスはあるが購入率が低い(接客・ECサイトの不備)

この記事では、あなたのECサイトがどちらの状態にあるかを数字で診断し、「今すぐやるべき最初の一手」をWebマーケティングのプロである株式会社キノスラが具体的に解説します。精神論ではなく、売上を作るための実践的なガイドとしてお役立てください。

まずは現状診断!あなたのECサイトが「売れない理由」はどっち?

「売れない」と悩む方の多くが、実は「なぜ売れないのか」を把握できていません。
原因を特定せずに手当たり次第に対策をするのは、時間も労力も浪費してしまいます。
まずは、ECサイトの状態をチェックしてみましょう。

あなたのECサイトは、どこでつまづいている?3秒診断チャート

【type A:目隠し運転タイプ】

そもそも「訪問者数」を知っていますか?

この質問に即答できない、あるいは「一度も確認したことがない」場合、それが売れない最大の原因かもしれません。
お客様が来ているかどうかも分からなければ、商品が悪いのか、宣伝が足りないのかの判断がつかないからです。

🔎 どうやって確認すればいい?
詳細な分析にはGoogleアナリティクスが便利ですが、使い方が分からなくても問題ありません。
お使いのカートシステムに合わせて、以下の方法で実績を確認してみてください。

【BASE・STORES・Shopify・カラーミーショップなどの場合】
管理画面のトップに「ダッシュボード」や「データ」という項目が用意されています。
そこを開き、「PV(ページビュー)」や「訪問者数」を確認してください。

【Futureshop・ショップサーブ・ebisumartなどの場合】
これらの高機能カートは、Googleアナリティクスと連携して数字を見ることが基本です。
もし見方が分からない場合は、ECサイト構築を依頼した制作会社に「毎月のアクセス数を知りたい」と問い合わせてみましょう。

【type B:砂漠の店舗タイプ】

アクセス数(来店客数)は足りていますか?

まず確認すべきは、あなたのECサイトに「月間1,000アクセス(セッション)」以上の訪問者がいるかどうかです。
Googleアナリティクスなどの解析ツールを見てください。
もし月間アクセス数が数百、あるいは数十しかない場合、あなたのサイトは「砂漠の真ん中にお店がある状態」です。

どれだけ素晴らしい商品写真やデザインを用意しても、そもそも人が通りかかっていないため、商品は1つも売れません。この場合、デザインをいじるよりも先に「人を呼ぶこと(集客)」が最優先課題となります。

【type C:店員不在タイプ】

購入率(成約率)が低すぎませんか?

「アクセス数は月間3,000以上ある。でも売れない・・・」
この場合、ECサイトは「賑わっているのにお客さんが何も買わずに帰っていく」状態です。

一般的なECサイトの購入率(CVR)は1%〜3%程度と言われています。
「【業界別】ECサイトの購入率の平均・目安」について書かれた記事はこちら

つまり、100人来店すれば1〜3人が購入するのが平均です。
もし「500人来ているのに注文ゼロ」という状況なら、集客方法ではなく、ECサイトの中身
(接客、商品ページ、価格、決済画面)に致命的な問題があります。

【type D:迷子誘発タイプ】

カゴ落ち率(成約率)が高くありませんか?

「カートには商品が入るのに、注文完了まで至らない…」
この場合、あなたのECサイトは「レジの前まで来たお客さんが、会計の直前でカゴを置いて帰ってしまっている状態」です。
これをWebマーケティング用語で「カゴ落ち」と呼びます。
このカゴ落ちの主な原因は「決済画面でのストレス」です。
「あとから高い送料が判明した」「会員登録の入力項目が多すぎて面倒になった」「希望する支払い方法(Amazon PayやPayPayなど)がなかった」など、購入完了のボタンを押す直前に邪魔が入っている可能性が高いです。
これは、最も「もったいない」損失です。
一刻も早く、入力フォームや決済手段の見直しをしましょう。

人が来ていない(集客不足)場合の対策【type B:砂漠の店舗タイプ】

ECサイトの集客施策(SNS、SEO、Web広告)

アクセス数が不足している(月間1,000未満)場合は、以下の集客施策を行いましょう。

📱SNSを活用して「無料」で認知を広げる

予算がない段階でまず取り組むべきはSNSです。ただし、ただ商品をアップするだけでは意味がありません。

・Instagram: 商品の「世界観」や「使用イメージ」を投稿し、ハッシュタグで見つけてもらう。
・X (旧Twitter): タイムセール情報や開発秘話など、拡散されやすい情報を発信する。

ポイント:「売り込み」ばかりせず、ユーザーにとって役立つ情報や楽しさを提供することがファン作りの近道です。

💻SEO対策で「検索」からの来店を増やす

ユーザーがGoogleやYahoo!で検索しそうなキーワードを予測し、商品名や説明文に盛り込みます。
(例:「革財布 メンズ」だけでなく、「革財布 メンズ 薄い 日本製」など具体的な言葉を入れる)

SEOは効果が出るまで半年以上かかることもありますが、軌道に乗れば無料で安定した集客が見込めます。

🎯即効性を求めるなら「Web広告」を検討する

「今すぐ売りたい」場合は、Web広告が最も確実です。

例)リスティング広告:
「〇〇 通販」など、買う気がある人が検索するキーワードに広告を出す。

・SNS広告: 年齢や性別、興味関心で絞り込んで配信できる。
広告は「お金がかかる」と敬遠されがちですが、プロが適切に運用すれば、「1万円の広告費で5万円売り上げる」といった投資対効果を生み出すことが可能です。

🚩見られているのに売れない(サイト・接客不備)の対策【type C:店員不在タイプ】【type D:迷子誘発タイプ】

アクセスはあるのに売れていない穴の空いたバケツ状態

アクセスはあるのに売れていない場合、「穴の空いたバケツ」状態になっています。集客にお金を使う前に、まずは穴をふさぎましょう。

📱スマホでの「見やすさ・買いやすさ」を確認する

運営者はPCで作業するため見落としがちですが、今やECサイト利用者の7〜8割はスマートフォンからです。

・文字が小さすぎて読みにくくないですか?
・「カートに入れる」ボタンは、スクロールしても押しやすい位置にありますか?
・決済画面での入力項目が多すぎて面倒になっていませんか?

💻商品ページは「写真」と「説明」が命

ECサイトでは商品を手に取れません。
そのため、「写真」と「言葉」が接客のすべてです。

写真: 暗い写真、ピントが合っていない写真は「怪しい」「品質が悪そう」と思われます。明るく、清潔感のある写真を使いましょう。
説明: スペック(サイズや素材)だけでなく、「それを使うとどんな良いことがあるか(ベネフィット)」を伝えていますか?
・悪い例:軽量300gの掃除機です。
・良い例:たった300gだから、エアコンの上も片手で楽々お掃除できます。

🛒ECサイトに「信頼感」はありますか?

知らない無名のECサイトでクレジットカード番号を入力するのは怖いものです。

「特定商取引法に基づく表記」は正しく記載されていますか?
・運営者の顔や想いが見える「アバウトページ(店舗紹介)」はありますか?
・お問い合わせフォームは分かりやすい場所にありますか?
これらが整っていないと、カートに入れた後に「やっぱり不安だからやめよう」と離脱されてしまいます。

プロの視点:「売れるECサイト」にするために必要なこと

「原因も対策も分かったけれど、自分一人で全部やるのは難しい…」
そう感じるのは当然です。EC運営は、仕入れ、発送、顧客対応、そしてWebマーケティングと、業務が多岐にわたります。

⚡自己流の運営には限界がある

Webの世界は変化が激しく、昨日までの正解が今日通用しないこともあります。「なんとなく」の運営で売れる時代は終わりました。

もし、数ヶ月頑張っても成果が出ない場合は、プロの診断を受けてみることをおすすめします。

📃LP(ランディングページ)制作やコンサルティングという選択肢

株式会社キノスラでは、単に「きれいなサイト」を作るのではなく、「売れるための動線設計」に特化したLP制作やサイト改善を行っています。

・アクセスはあるのにCVRが低いサイトのLPO(ランディングページ最適化)
・ターゲットに刺さる広告運用の代行
・現状の課題を数値から特定するコンサルティング


「何が悪いのか分からない」という状態から脱出し、最短ルートで売上を作るためのパートナーとして、ぜひご相談ください。

👂よくある質問(FAQ)

Q. ECサイトを開設してどのくらいで売れ始めますか?

A. 集客施策によります。SEO(自然検索)のみに頼る場合は半年〜1年かかることも一般的ですが、Web広告やSNSをうまく活用すれば、オープン初月から売上を作ることも可能です。


Q. 広告費はいくらかければいいですか?

A. 目標とする売上や商品単価によりますが、最初は月額3万〜10万円程度の少額からテスト運用し、売れるパターン(勝ち筋)が見つかってから予算を増やすのが安全です。


Q. 売上を伸ばすための「戦略」にはどんなものがありますか?

A. 基本は「集客(アクセスを増やす)」「接客(購入率を上げる)」「追客(リピーターを作る)」の3ステップです。売れないショップの多くは、アクセスがないのにサイトのデザインばかり気にしたり、リピート施策に時間をかけたりと「順序」を間違えてしまいがちです。まずは「集客→接客」の順で土台を固めるのが最短の戦略です。

お問い合わせ

ECサイト制作・コンサルティングに関する
お見積り、
サービスに関するご相談など、
お気軽にお問い合わせください。

Recommended Posts おすすめ記事

New Posts最新記事