ECサイト マーケティングとは?基本施策と売上が伸びない原因…
「ECサイトを立ち上げたものの、思うようにアクセスが増えない」「広告やSNSもやってみているが、費用ばかりかかって売上につながらない」「そもそも自社に今必要な施策が、集客なのか、それとも別のところにあるのか、判断がつかない」
ECサイト マーケティングは、正しく取り組めば、限られた予算でも着実に成果を積み上げていける分野です。一方で、進め方を誤ると、「広告費だけがかさんで利益が残らない」「SEO対策をしても検索順位が上がらない」「一時的にアクセスは増えても、購入にはつながらない」といった状態に陥ってしまうことも珍しくありません。
本記事では、2013年の創業以来、幅広いジャンルのECサイト制作・運用を手がけてきたキノスラが、ECサイト マーケティングの基本的な考え方から具体的な施策、そして売上が伸び悩む原因の見つけ方までを解説します。「何から手をつければいいか分からない」という段階の方でも、読み終える頃には自社の次の一手が見えてくる構成にしています。
ECサイト マーケティングとは?
ECサイト マーケティングとは、ネットショップに特化したマーケティング活動全般を指す言葉です。一般的なマーケティングの考え方をベースにしながら、「集客」「接客・購入率(CVR)の向上」「リピート購入の促進」という3つの要素に重点を置くのが特徴です。実店舗のように対面で接客できない代わりに、アクセス解析データをもとに顧客の行動を細かく把握し、改善につなげられる点が、EC特有の強みでもあります。
要素
内容
主な施策例
集客
サイトへの訪問者を増やす
SEO対策、Web広告、SNS運用
接客・CVR
訪問者を購入につなげる
商品ページ最適化、UI/UX改善、EFO(入力フォーム最適化)
リピート・LTV
顧客との関係を継続する
メルマガ、LINE公式アカウント、会員ランク制度
この3つはそれぞれ独立しているわけではなく、集客で集めた訪問者をCVRで購入につなげ、購入者をリピートで固定客化するという流れでつながっています。どこか一つだけを強化しても全体の成果は頭打ちになりやすく、3要素をバランスよく設計することが重要です。
ECサイト マーケティングと一般的なマーケティングは何が違う?
最も大きな違いは、顧客との接点がオンライン上ですべて完結する点にあります。実店舗であれば、接客スタッフの対応や店内の商品配置など、対面ならではの手法で購買を後押しできます。しかしECサイトでは、ページの見せ方、表示速度、購入までの導線設計そのものが「接客」の役割を担います。
また、商圏を全国・海外にまで広げられる一方で、実際にサイトを訪れてもらうための集客施策(SEOや広告)が売上に直結しやすいという特徴もあります。アクセス解析ツールを使えば、ページごとの離脱率や滞在時間まで数値で把握できます。感覚ではなくデータに基づいた改善を積み重ねやすいことも、EC特有のメリットです。
ECサイト マーケティングにはどんな施策がある?
マーケティング施策は、先ほどの3つの要素(集客・接客/CVR・リピート)ごとに整理すると理解しやすくなります。ここでは各要素について、代表的な手法だけでなく「何から始めるべきか」「効果が出るまでの期間目安」「よくある失敗」もあわせて解説します。
集客施策にはどんなものがある?
集客施策の代表格は、SEO対策、Web広告(リスティング広告・SNS広告)、SNS運用の3つです。それぞれ即効性とコスト、成果が出るまでの期間が異なるため、特徴を理解して使い分けることが大切です。
集客施策
即効性
効果が出るまでの目安
向いているフェーズ
SEO対策
低い
3〜6か月以上
中長期で流入を積み上げたい
Web広告
高い
即日〜数日
短期で成果を検証したい
SNS運用
中程度
数か月〜
ブランド認知・ファン化を狙う
何から始めるべきか立ち上げ期は、まずWeb広告で「どんな訴求なら売れるのか」を短期間で検証するのがおすすめです。勝ちパターンが見えてきたら、その内容をSEO記事やSNS投稿に展開し、広告費に依存しない集客基盤を育てていきます。
よくある失敗SEOは成果が出るまで時間がかかるため、数か月で「効果がない」と判断してやめてしまうケースが多く見られます。逆にWeb広告は、勝ちパターンが定まらないまま予算を増やすと、費用だけがかさんで利益が残らない状態になりがちです。
集客施策の全体像と優先順位の付け方については、下記の記事でも詳しく整理しています。🔗 ECサイト集客の全手法と優先順位|あなたの"今"やるべき事がスグわかるWEB診断&戦略ガイド
接客・CVR改善施策にはどんなものがある?
どれだけ集客できても、購入に至らなければ売上にはつながりません。商品ページの情報量、写真のクオリティ、レビューの見せ方、カゴ落ち対策、フォーム入力の簡略化などが代表的な施策です。ECサイト全体の平均CVR(購入率)は一般に1〜3%程度が目安とされており、まずは自社の数値がこの水準に対してどうかを確認するとよいでしょう。
何から始めるべきか最初に着手すべきは、最も売りたい主力商品の商品ページ改善です。訪問者数を増やすより、既存のアクセスに対してCVRを改善するほうが、コストを抑えて成果を出しやすいケースが多くあります。
よくある失敗集客ばかりに注力し、受け皿となる商品ページやフォームが整っていないまま広告費を投下してしまうパターンです。穴の空いたバケツに水を注ぐような状態になり、費用対効果が悪化します。
CVR改善の具体的な施策については、下記記事もあわせてご覧ください。🔗 ECサイトの購入率を上げるには?業界別平均CVRと改善施策10選
リピート・LTV向上施策にはどんなものがある?
新規顧客の獲得コストは年々上昇しており、既存顧客にリピートしてもらう施策の重要性が高まっています。メルマガやLINE公式アカウントでの情報発信、会員ランク制度、購入後のフォローメールなどが代表的な手法です。
何から始めるべきかまずは購入者へのフォローメールや、次回使えるクーポンの同梱といった、低コストで始められる施策から着手するのがおすすめです。
よくある失敗新規集客にばかり予算を使い、一度購入してくれた顧客との関係づくりを放置してしまうケースです。リピート施策を怠ると、常に新規獲得コストを払い続ける「売上が安定しないEC」になってしまいます。
ECサイトの集客や売上が伸び悩むのはなぜ?よくある3つの原因
ECサイトの売上は、「訪問者数 × 購入率(CVR) × 客単価」というシンプルな掛け算で構成されています。伸び悩んでいる場合、この3つの要素のどこに問題があるのかを切り分けずに、闇雲に施策を追加してしまっているケースが少なくありません。
ここでは代表的な3つの原因を、特徴と対策とあわせて整理します。
原因
起きている状態
対策の方向性
① 施策の優先順位を間違えている
あらゆる施策に少しずつ手を出し、どれも中途半端
成長フェーズを診断し、注力施策を1〜2つに絞る
② アクセスの「質」が伴っていない
流入はあるが購入意欲の低い層ばかり
キーワード・広告ターゲティングを購入層向けに見直す
③ 分析・改善が回っていない
施策を実施したまま効果測定・改善が止まっている
月次で数値を振り返り、PDCAを仕組み化する
原因①:施策の優先順位を間違えている
SEO・広告・SNSなど、あらゆる施策に少しずつ手を出し、どれも中途半端になってしまうパターンです。自社が「立ち上げ期」「成長期」「成熟期」のどの段階にあるかによって、優先すべき施策はまったく異なります。まずは自社のフェーズを見極め、注力する施策を1〜2つに絞ることが解決の第一歩です。
原因②:アクセスはあるが「質」が伴っていない
SEOや広告で流入は増えているのに購入につながらない場合、集めているユーザー層が「情報収集段階」で、まだ購入意欲が高くない可能性があります。たとえば「〇〇 とは」で流入するユーザーと、「〇〇 購入」「〇〇 おすすめ」で流入するユーザーでは、購入への近さがまったく違います。キーワード選定や広告のターゲティングを見直すだけで、CVRが大きく改善するケースもあります。
原因③:分析・改善のサイクルが回っていない
サイトを公開・施策を実施した後、効果測定と改善を継続できていないケースです。マーケティングの取り組みは一度の施策で完結するものではなく、データを見ながら小さな改善を積み重ねていく前提で設計する必要があります。「毎月どの数値を見て、何を判断するか」をあらかじめ決めておくと、改善のサイクルが回りやすくなります。
売上を構成する要素の分解方法については、下記記事でさらに詳しく解説しています。🔗 売れるECサイトの「売上アップ方程式」完全解説。データで導く15の共通項と具体策
ECサイト マーケティングを始めるにはどうすればいい?
まず何から手をつければいい?(現状分析)
最初に行うべきは、Google アナリティクスなどのアクセス解析ツールで、現状の訪問者数・CVR・客単価を数値で把握することです。感覚ではなく数値を起点にすることで、次に打つべき施策の優先順位が見えてきます。
優先順位はどう決めればいい?(フェーズ診断)
自社ECサイトの成長フェーズによって、優先すべき施策は変わります。
フェーズ
目安
優先すべき施策
立ち上げ期
サイト開設〜月商100万円
サイトの「勝ちパターン」を見つける少額のテスト運用
成長期
月商100万円〜1,000万円
SEO・広告の本格化によるスケール
成熟期
月商1,000万円〜
CVR・LTV改善による利益率の最大化
実行後はどう改善していけばいい?
施策を実施したら、月次でアクセス解析データを振り返り、目標との差分を確認しながら次の施策につなげるPDCAを回します。
自社のリソースだけで運用体制を整えるのが難しい場合の考え方は、下記記事でも紹介しています。🔗 ECサイト運営「何から?」を解決!リソース不足でも“売上”を伸ばす実践戦略
ECサイト マーケティングの費用はどれくらいかかる?
費用は施策内容や依頼先によって幅がありますが、一般的な目安は以下の通りです。
施策
費用目安(月額)
備考
SEO対策(内製)
0円〜
工数はかかるが、外部費用は抑えられる
SEO対策(外注)
15万円〜50万円
コンサル・記事制作・改善提案まで含む中心帯
Web広告運用
広告費の15〜20%(運用手数料) + 広告費実費
広告費は月3万円程度からテスト可能
EC運用代行(総合)
10万円〜50万円
集客・CVR改善・レポーティングまで含む場合
いずれも目安であり、事業規模や商材によって適正な予算配分は異なります。
見積りが「安すぎる」「高すぎる」ときの見分け方は?
極端に安い見積りの場合、作業範囲が限定的だったり、成果につながらない機械的な作業だけだったりすることがあります。逆に高額な場合でも、レポートや定例会の内容が伴っていなければ費用対効果は見合いません。金額の大小だけで判断せず、「その費用に何の作業が含まれ、どんな成果指標で評価するのか」を必ず確認しましょう。
自社でやる?外注する?依頼するとき、どう選べばいい?
自社に専門知識を持つ人材がいる場合は、内製からスモールスタートするのも一つの方法です。学習しながら進める時間の余裕があるなら、まず小さく試して知見を貯めていくとよいでしょう。一方で、「早期に成果を出したい」「社内にEC専任の担当者を置けない」という場合は、外部への依頼が現実的な選択肢になります。
確認ポイント
見るべきポイント
対応範囲
集客・CVR改善・リピート施策まで一気通貫で対応できるか
実績の透明性
自社と近い業種・規模での支援実績を公開しているか
分析体制
施策後のデータ分析・改善提案まで継続してもらえるか
制作との連携
サイト構築・制作チームと運用チームが連携しているか
ECサイトのマーケティングでお悩みなら、キノスラにご相談ください
キノスラは、ECサイトの制作から集客・接客・リピート施策までをワンストップで支援しています。部分的な施策だけでなく、サイト全体の設計を含めて伴走できる点が特徴です。
大手・中堅通販の実務経験に基づく「実践型」の支援キノスラは、大手・中堅通販事業の運営で培った経験と実務力をベースとした、実践型のECコンサルティング・制作・運用会社です。2013年の創業以来、化粧品・健康食品・美容器具・食品スイーツ・インテリア・ファッション・ギフトなど、幅広いジャンルのECサイトを支援してきました。
「何が課題か分からない」段階からの相談に対応「今のサイトのどこに問題があるのか分からない」という状態からでも、現状のデータを一緒に確認しながら課題を整理します。食品・洋菓子業界では楽天市場ジャンルランキング1位の獲得、健康食品業界ではリニューアル後の流入数拡大など、制作と運用を両輪で回してきた実績があります。
まずは無料相談から自社の状況を客観的に把握したいという方に向けて、無料相談を承っています。現状の課題整理から、優先すべき施策のご提案まで、貴社のフェーズに合わせてサポートします。
ECサイト マーケティングに関するよくある質問
ECサイト マーケティングに資格は必要?
特別な資格は必要ありません。ただし、ウェブ解析士やGoogle アナリティクスの認定資格などは、体系的に知識を身につける上で役立ちます。実務では、資格よりもデータを読み解いて改善につなげる経験のほうが重視されます。
成果が出るまでどれくらいかかる?
施策によって異なります。Web広告は即日〜数日で反応が見えますが、SEOは一般に3〜6か月以上かかるのが目安です。短期施策と中長期施策を組み合わせ、段階的に成果を積み上げるのが現実的です。
どんなスキルを持つ人に任せればいい?
集客・CVR改善・リピート施策を横断的に理解し、データをもとに優先順位を判断できる人が理想です。社内で確保が難しい場合は、これらを一気通貫で担える外部パートナーへの依頼を検討するとよいでしょう。
まとめ
ECサイト マーケティングは、「集客」「接客・CVR」「リピート」の3つの要素をバランスよく設計・改善していくことで成果につながります。売上が伸び悩んでいる場合は、まず自社の現状を数値で把握し、どの要素に課題があるのかを切り分けることが最初の一歩です。自社での分析・改善が難しいと感じた際は、制作から運用までを一貫して支援できるパートナーへの相談も検討してみてください。
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ECサイト制作・コンサルティングに関するお見積り、サービスに関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。
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