ECサイト マーケティングとは?基本施策と売上が伸びない原因の見つけ方
目次 ECサイト マーケティングとは? ECサイト マーケティングと一般的なマーケティングは何が違う? ECサイト マーケティングにはどんな施策がある? 集客施策にはどんなものがある? 接客・CVR改善施策にはどんなもの […]
コラム

「ECサイトをオープンしたのに、全く売れない」
「毎日更新しているのに、注文どころか問い合わせすら来ない」
「商品には自信があるのに、なぜか売れる気配がない」
こうした状態が続くと、何が悪いのかも分からないまま、焦りだけが募っていきますよね。
SEO、SNS、広告、デザイン改善……やるべきことが多すぎて、どこから手をつければいいか分からなくなっている方がほとんどです。
一方で、ECサイトが全く売れない状態には、実ははっきりとした「型」があります。
やり方を間違えたまま対策を続けると、
「広告費だけがかかって注文が増えない」
「サイトを直したのに数字が変わらない」
「結局何も分からないまま数ヶ月が過ぎる」
といった悪循環に陥ってしまうことも少なくありません。
本記事では、浜松・静岡を拠点にECサイトの構築・運用支援を行ってきた株式会社キノスラが、ECサイトが全く売れない原因を診断できるチェックリストと、原因別の具体的な対策を解説します。

ECサイトが全く売れない原因は、大きく分けると「集客不足」と「接客・サイトの不備」の2つです。
アクセス数そのものが足りていないのか、アクセスはあるのに購入につながっていないのかによって、打つべき対策はまったく変わります。
原因を特定しないまま、デザインを変えたり広告を出したりするのは、時間もお金も浪費してしまう最も避けたいパターンです。
まずは自分のECサイトが、次に紹介するどのタイプに当てはまるかを確認してみましょう。
診断のポイントは「訪問者数」「アクセス数」「購入率(CVR)」「カゴ落ち率」の4つの数字です。
以下の表で、当てはまる症状と推定原因を確認してください。
| タイプ | 症状 | 推定される原因 |
|---|---|---|
| type A:目隠し運転タイプ | 訪問者数を確認したことがない | 現状把握ができていない |
| type B:砂漠の店舗タイプ | 月間アクセス数が1,000未満 | 集客不足 |
| type C:店員不在タイプ | アクセスはあるが購入率(CVR)が低い | 商品ページ・接客の不備 |
| type D:迷子誘発タイプ | カートに入るが購入完了に至らない | カゴ落ち(決済画面の問題) |
この質問に即答できない場合、それこそが全く売れない最大の原因かもしれません。
お客様が来ているかどうかも分からなければ、商品が悪いのか、宣伝が足りないのかの判断がつかないからです。
【どうやって確認すればいい?】
詳細な分析にはGoogleアナリティクスが便利ですが、使い方が分からなくても問題ありません。
お使いのカートシステムに合わせて、以下の方法で実績を確認してみてください。
BASE・STORES・Shopify・カラーミーショップなどの場合、管理画面のトップに「ダッシュボード」や「データ」という項目が用意されています。
そこを開き、「PV(ページビュー)」や「訪問者数」を確認してください。
futureshop・ショップサーブ・ecforceなどの場合、これらの高機能カートはGoogleアナリティクスと連携して数字を見ることが基本です。
もし見方が分からない場合は、ECサイト構築を依頼した制作会社に「毎月のアクセス数を知りたい」と問い合わせてみましょう。
まず確認すべきは、あなたのECサイトに「月間1,000アクセス(セッション)」以上の訪問者がいるかどうかです。
もし月間アクセス数が数百、あるいは数十しかない場合、あなたのサイトは「砂漠の真ん中にお店がある状態」です。
どれだけ素晴らしい商品写真やデザインを用意しても、そもそも人が通りかかっていないため、商品は1つも売れません。
この場合、デザインをいじるよりも先に「人を呼ぶこと(集客)」が最優先課題となります。
「アクセス数は月間3,000以上ある。注文ゼロ」という場合、ECサイトは賑わっているのにお客さんが何も買わずに帰っていく状態です。
一般的なECサイトの購入率(CVR)は1〜3%程度と言われています
(「ECサイトの購入率を上げるには?業界別平均CVRと改善施策10選」はこちら)。
つまり、100人来店すれば1〜3人が購入するのが平均です。
もし「500人来ているのに注文ゼロ」という状況なら、集客方法ではなく、ECサイトの中身(接客、商品ページ、価格、決済画面)に致命的な問題があります。
「カートには商品が入るのに、注文完了まで至らない」という場合、あなたのECサイトは「レジの前まで来たお客さんが、会計の直前でカゴを置いて帰ってしまっている状態」です。
これをWebマーケティング用語で「カゴ落ち」と呼びます。
このカゴ落ちの主な原因は「決済画面でのストレス」です。
購入完了のボタンを押す直前に、次のような「邪魔」が入っている可能性が高いです。
・あとから高い送料が判明した
・会員登録の入力項目が多すぎて面倒になった
・希望する支払い方法(Amazon PayやPayPayなど)がなかった
これは、最も「もったいない」損失です。
一刻も早く、入力フォームや決済手段の見直しをしましょう。
アクセス数が不足している(月間1,000未満)場合は、以下の集客施策から着手しましょう。
予算の有無によって、優先すべき施策が変わります。

予算がない段階でまず取り組むべきはSNSです。
ただし、ただ商品をアップするだけでは意味がありません。
Instagramでは、商品の「世界観」や「使用イメージ」を投稿し、ハッシュタグで見つけてもらう工夫が必要です。
X(旧Twitter)では、タイムセール情報や開発秘話など、拡散されやすい情報を発信します。
「売り込み」ばかりせず、ユーザーにとって役立つ情報や楽しさを提供することが、ファン作りの近道です。
ユーザーがGoogleやYahoo!で検索しそうなキーワードを予測し、商品名や説明文に盛り込みます。
例えば「革財布 メンズ」だけでなく、「革財布 メンズ 薄い 日本製」など、具体的な言葉を入れることがポイントです。
SEOは効果が出るまで半年以上かかることもありますが、軌道に乗れば無料で安定した集客が見込めます。
中長期での集客を「資産」として積み上げたい場合は、コラム記事やお役立ちコンテンツの継続発信も有効です。
「今すぐ売りたい」場合は、Web広告が最も確実です。
リスティング広告なら「〇〇 通販」など、買う気がある人が検索するキーワードに広告を出します。
SNS広告は、年齢や性別、興味関心で絞り込んで配信できるのが強みです。
広告は「お金がかかる」と敬遠されがちですが、プロが適切に運用すれば、「1万円の広告費で5万円売り上げる」といった投資対効果を生み出すことも可能です。

自社ECとは異なり、モールEC(楽天・Amazon・Yahoo!ショッピング)はモール自体に日々大量のユーザーが訪れています。
つまり、集客は「モールから借りられている」状態のため、全く売れない原因の多くは、商品が「見つけられていない」か「見つかっても選ばれていない」かのどちらかです。
「アクセスはあるのに全く売れない」を脱するには、まず商品ページ(LP)を見直すことが最優先です。
モールECで売れるかどうかは、商品ページ(LP)の質で大部分が決まります。
まずは次の3点を確認してください。
・トップ画像はクリックしたくなるか(使用シーンが伝わるか)
・商品説明文に「誰のための商品か」「使うとどうなるか」が書いてあるか
・競合と比較して「なぜこれを選ぶのか」の理由が明確か
「良い商品です」という説明は作り手目線です。
買い手が知りたいのは、「これで自分の何が解決するか」という一点に尽きます。
LPを整えても全く売れない場合、次に見直すべきは「検索で見つけてもらえているか」です。
モール内の検索で見つけてもらうには、お客さんが実際に検索する言葉を商品名や説明文に含める必要があります。
例えば「手作り石鹸」だけでなく「無添加 敏感肌 保湿 手作り石鹸 プレゼント」のように、ターゲットが検索しそうなキーワードを複数盛り込みましょう。
楽天であればサーチキーワード欄の活用も忘れずに行ってください。
LP・キーワードを整えてもまだ全く売れない場合は、最後の一押しとして販促機能を使いましょう。
楽天・Amazon・Yahoo!には、購買を後押しする販促機能が充実しています。
これを使わないのは大きな機会損失です。
| モール | 代表的な販促施策 |
|---|---|
| 楽天市場 | クーポン発行、お買い物マラソン参加、スーパーセール対策 |
| Amazon | タイムセール、クーポン設定、Amazonポイント付与 |
| Yahoo!ショッピング | PayPayポイント還元設定、ストアクーポン |
まずは1日500〜1,000円の少額からモール内広告をテストし、どのキーワードで購入につながるかを確認してから予算を拡大するのが現実的です。
アクセスはあるのに売れていない場合、ECサイトは「穴の空いたバケツ」状態になっています。
集客にお金を使う前に、まずは穴をふさぐことを優先しましょう。
運営者はPCで作業するため見落としがちです。
しかし国内の物販EC取引はすでにスマートフォン経由が半数を超えており、モバイルでの使いやすさがそのまま売上に直結する時代です。
以下の3点は、必ずスマホの実機で確認してください。
| チェック項目 | 見るべきポイント |
|---|---|
| 文字の大きさ | 拡大しないと読めない文字サイズになっていないか |
| ボタンの位置 | 「カートに入れる」ボタンがスクロール後も押しやすい位置にあるか |
| 決済画面の入力項目 | 入力項目が多すぎて途中で面倒になっていないか |
ECサイトでは商品を手に取れません。
そのため、「写真」と「言葉」が接客のすべてです。
暗い写真、ピントが合っていない写真は「怪しい」「品質が悪そう」と思われてしまいます。
明るく、清潔感のある写真を使いましょう。
説明文はスペック(サイズや素材)だけでなく、「それを使うとどんな良いことがあるか(ベネフィット)」を伝えられているかがポイントです。
「軽量300gの掃除機です」ではなく、「たった300gだから、エアコンの上も片手で楽々お掃除できます」といった書き方に変えるだけで、伝わり方が大きく変わります。
知らない無名のECサイトでクレジットカード番号を入力するのは、誰にとっても怖いものです。
次の3点が整っていないと、カートに入れた後に「やっぱり不安だからやめよう」と離脱されてしまいます。
| チェック項目 | 見るべきポイント |
|---|---|
| 特定商取引法に基づく表記 | 正しく、分かりやすい場所に記載されているか |
| 会社概要・運営者情報ページ | 運営者の顔や想いが伝わる内容になっているか |
| お問い合わせフォーム | 迷わずたどり着ける場所に設置されているか |

カゴ落ち率が高い場合は、決済画面の「入力の手間」と「情報の後出し」を減らすことが最優先です。
送料や手数料は購入完了前ではなく、カートに入れた段階で明示しておきましょう。
会員登録なしで購入できる「ゲスト購入」の導線を用意することも効果的です。
Amazon PayやPayPayなど、普段使い慣れた決済手段を用意しておくことも、カゴ落ち防止につながります。
集客と接客の両方を改善しても数字が思うように伸びない場合、次に見るべきは「客単価」と「リピート率(LTV)」です。
ECサイトの売上は、突き詰めると「アクセス数×購入率(CVR)×客単価」の掛け算で決まり、新規獲得だけに頼るショップは広告費が増えるほど利益が薄くなっていきます。
客単価を上げるには、関連商品のおすすめ表示や、送料無料になる購入金額のライン設定(あと〇〇円で送料無料、など)が効果的です。
リピート率を上げるには、購入後のフォローメールや、次回使えるクーポンの同梱など、「もう一度戻ってきてもらう理由」を仕組み化することが欠かせません。
新規集客だけで「全く売れない」状態を脱しようとすると、広告費に依存した自転車操業になりがちです。
中長期で売上を安定させたい場合は、集客・接客の改善と並行して、客単価・リピートの設計にも早めに着手することをおすすめします。
原因も対策も分かったけれど、自分一人で全部やるのは難しい、と感じるのは当然です。
EC運営は、仕入れ、発送、顧客対応、そしてWebマーケティングと、業務が多岐にわたります。
Webの世界は変化が激しく、昨日までの正解が今日通用しないこともあります。
「なんとなく」の運営で売れる時代は終わりました。
もし、数ヶ月頑張っても成果が出ない場合は、プロの診断を受けてみることをおすすめします。
株式会社キノスラは、浜松・静岡を拠点に創業から10年以上、規模や商材ジャンルを問わずECサイトの分析・戦略設計を数多く手がけてきました。
支援実績には、大手通信販売事業や楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー受賞店舗、大手ギフト・お菓子メーカーなどが含まれ、継続率は約95%です。
単に「きれいなサイト」を作るのではなく、「売れるための動線設計」に特化したLP制作やサイト改善を行っている点が強みです。
アクセスはあるのにCVRが低いサイトのLPO(ランディングページ最適化)にも対応しています。
ターゲットに刺さる広告運用の代行や、現状の課題を数値から特定するコンサルティングなど、幅広くご相談いただけます。
自社ECの構築段階から見直したい場合は、ecforce構築マニュアル|独自タグ活用からCVRアップのコツまで実践解説や、売れるECサイトの「売上アップ方程式」完全解説。データで導く15の共通項と具体策もあわせてご覧ください。
「何が悪いのか分からない」という状態から脱出し、最短ルートで売上を作るためのパートナーとして、ぜひご相談ください。
A. 集客施策によります。
SEO(自然検索)のみに頼る場合は半年〜1年かかることも一般的ですが、Web広告やSNSをうまく活用すれば、オープン初月から売上を作ることも可能です。
A. 目標とする売上や商品単価によりますが、最初は月額3万〜10万円程度の少額からテスト運用し、売れるパターン(勝ち筋)が見つかってから予算を増やすのが安全です。
A. 基本は「集客(アクセスを増やす)」「接客(購入率を上げる)」「追客(リピーターを作る)」の3ステップです。
売れないショップの多くは、アクセスがないのにサイトのデザインばかり気にしたり、リピート施策に時間をかけたりと「順序」を間違えてしまいがちです。
まずは「集客→接客」の順で土台を固めるのが最短の戦略です。
A. 一般的には、モール自体に集客力がある楽天・Amazonの方が短期間で反応が出やすい傾向にあります。
一方で、自社ECは中長期的にブランドを育てやすく、リピート率や利益率で優位に立てる場合が多いです。
「今すぐ売上を作りたいのか」「時間をかけてブランドを育てたいのか」で、優先すべきプラットフォームは変わります。

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