ECサイトのスマホ対応ガイド|基本設計から売上を伸ばし続ける“育て方”まで
目次 なぜ? スマホECサイトが「作って終わり」では勝てない3つの理由 📱理由1:ユーザーの期待値は常に変化するから 📱理由2:競合サイトは日々進化しているから 📱理由3: […]
コラム
ECサイトの立ち上げやリニューアルの担当者になったけれど、「まず何から考えればいいの?」とお悩みではありませんか?
「ECサイトは要件定義が重要」とはよく聞くけれど、具体的にどう進めれば良いのか分からず、手が止まってしまう方も少なくありません。
でも、ご安心ください。
ECサイトの要件定義でよくある失敗例や、押さえるべきポイントを事前に把握していれば、プロジェクトは驚くほどスムーズに進みます。
この記事を最後まで読めば、単なるサイト制作に留まらない、事業を成功に導くための「戦略的なECサイトの要件定義」の進め方が、5つのシンプルなステップで理解できます。
曖昧な計画から脱却し、自信を持ってプロジェクトの第一歩を踏み出しましょう!
ECサイトのプロジェクトでよくある失敗は、要件定義を単なる「機能リストの作成」だと考えてしまうことです。
それでは、なぜ機能リストだけでは不十分なのでしょうか。
「競合サイトにあるから」「流行っているから」という理由だけで、次々と機能を追加してしまうケースです。
結果として、開発コストが無駄に膨らんだり、サイトが複雑になりすぎてユーザーが使いにくくなったりします。
その機能が「自社のビジネス目標達成に本当に必要か」という視点が欠けているのです。
もちろん、ECサイトのデザインは重要です。
しかし、経営者や担当者の個人的な好みだけでデザインを決めてしまうと、本来のターゲット顧客に響かない可能性があります。
ECサイトの目的やブランドイメージ、そして何よりユーザーの使いやすさを考慮した設計が不可欠です。
ECサイトは、作って終わりではなく、公開してからが本当のスタートです。
にもかかわらず、「とにかく綺麗なサイトを作ること」がゴールになってしまい、公開後の運用効率を全く考慮していないケースが少なくありません。
例えば、一つのキャンペーン情報を、トップページ、商品ページ、お知らせ記事でそれぞれ手動更新するような構造になっていませんか。
同じような情報がサイト内に点在していると、更新漏れや間違いの原因になるだけでなく、日々の運用に多大な時間がかかってしまいます。
要件定義の段階で、長期的な視点に立ち、効率的なサイト運用ができる構造を設計しておくことが非常に重要です。
ECサイトは、あくまで「事業課題を解決するための手段」です。
そして要件定義とは、その課題解決までの道のりを描き、関係者全員で共有するための「事業成功の設計図」に他なりません。
この設計図を丁寧に描くことが、プロジェクト成功の確率を飛躍的に高めるのです。
この重要な「設計図」を、自社のビジネスに本当にフィットする形で描くためには、専門的な知見と客観的な視点が不可欠です。
それでは、次のセクションでは、その「設計図」を作成するための具体的なステップを解説します。
ここからは、具体的なECサイト要件定義の作り方を5つのステップで解説します。
最初にやるべきことは、機能の洗い出しではありません。
「そもそも、なぜECサイトを立ち上げるのか?」という事業の根本的な目的を明確にすることです。
例えば、以下のような目的が考えられます。
・新たな収益の柱として、3年後に年商1億円を目指す
・これまでアプローチできなかった若年層の新規顧客を獲得する
・オンラインでのブランドイメージを確立し、指名検索を増やす
このように、具体的な数値目標(KGI)まで落とし込めると、プロジェクトの判断基準が明確になります。
※KGI(Key Goal Indicator、重要目標達成指標):企業や組織が達成すべき最終的な目標を定量的に示す指標。
次に、社内の関係者から「ECサイトで実現したいこと」をヒアリングします。
これを「要求定義」と呼びます。
経営層、マーケティング部門、商品管理部門、顧客対応部門など、それぞれの立場から意見を集めましょう。
「こんな機能が欲しい」「こんな業務を効率化したい」といった要望をすべて洗い出し、リスト化することが重要です。
集めた要望を、ECサイトに必要な「機能」として具体的に整理していきます。
要件は大きく2つに分けられます。
ユーザーが直接触れる機能や、サイトの基本的な動作に関する要件です。
例:商品検索、カート、決済、会員登録、マイページ、レビュー機能など
サイトの品質や性能を担保するための、裏側の要件です。
例:セキュリティ、表示速度、インフラ(サーバー)、今後の拡張性など
非機能要件は専門知識が必要なため、この段階で制作会社などの専門家に相談するのも有効です。
ここまでの内容を、制作会社に正しく伝えるための文書にまとめます。
これが「RFP(提案依頼書)」です。
RFPは、制作会社に正確な見積もりと的確な提案をしてもらうための、非常に重要なコミュニケーションツールです。
ステップ1〜3で整理した内容を盛り込むことで、プロジェクトの目的や要望が明確に伝わります。
※RFP(Request for Proposal、提案依頼書):企業や組織が特定の業務やプロジェクトを外部に委託する際に、候補となる業者やベンダーに対して「提案を求める」文書。
RFPをもとに、複数の制作会社から提案を受けます。
ここで重要なのは、提案内容や見積もり金額だけでなく、自社の事業への理解度やプロジェクトへの熱意も見て、信頼できるパートナーを選ぶことです。
最終的に決定したパートナーと、要件の一つひとつについて認識のズレがないかを確認し、合意形成を行います。
この丁寧なすり合わせが、後のトラブルを防ぎます。
ここでは、ECサイトの要件定義に最低限盛り込むべき9つの項目をリストアップしました。
ぜひチェックリストとしてご活用ください。
ECサイトで「何を達成したいのか」を言語化します。
どんな人にサイトを使ってほしいのか、具体的な人物像(ペルソナ)を設定します。
カート、決済、会員機能など、必要な機能をリストアップします。
ブランドイメージや、ユーザーの使いやすさに関する要望をまとめます。
商品情報以外に、ブログや特集ページなどのコンテンツが必要かを定義します。
想定されるアクセス数や、将来の拡張性などを考慮します。
サイト公開後、誰がどのように更新や管理を行うかを決めます。
プロジェクト全体でかけられる費用の上限を明確にします。
サイト公開の希望時期や、プロジェクト全体の進行計画を立てます。
要件定義を成功させる上で、実は非常に重要なのが「誰と作るか」というパートナー選びです。
私たちキノスラは、単にECサイトを制作する会社ではありません。
「インターネット通販の運営・コンサルティングで道しるべを創る」という思想のもと、お客様の事業課題に深く寄り添い、上流工程の事業戦略から伴走してビジネス成功へと導くことを得意としています。
そのため、ECサイトの要件定義においても、以下のような強みを発揮し、お客様のプロジェクトを強力に推進します。
漠然とした要望を鵜呑みにせず、「なぜそれが必要なのか」「その機能が本当に事業成果に繋がるのか」を徹底的に議論します。
公開後の更新や改善作業がスムーズに進むよう、効率性と拡張性を考慮したサイト構造を提案します。
多様な業界・規模のECサイト構築実績から得たノウハウで、お客様の事業に合わせた最適な機能やシステムを厳選し、費用対効果の高い提案を行います。
最後に、制作会社というプロの立場から、良いパートナーを見極めるための視点をお伝えします。
単に言われたものを作るだけでなく、こちらの事業内容やビジネスモデルを深く理解しようとしてくれるかは重要なポイントです。
良いパートナーは、専門家の視点から「事業を成功させるためには、こうした方が良いのでは?」と積極的に提案をしてくれます。
ECサイトは作って終わりではありません。
公開してからが本当のスタートです。
サイト公開後の運用やデータ分析、改善施策まで、長期的な視点で一緒にサイトを「育てていく」姿勢があるかを見極めましょう。
時には、こちらの要望に対して「その機能は費用対効果が悪いかもしれません」「こちらの方法がおすすめです」と、プロとして率直な意見をくれるパートナーは信頼できます。
お互いに遠慮なく意見を交わし、プロジェクトを成功に導くために「伴走」してくれる存在かどうかが、成否を分けるのです。
今回は、売れるECサイトを作るための「戦略的な要件定義」の作り方を5つのステップで解説しました。
ステップ1: 事業のゴールから考える
ステップ2: 関係者の「やりたいこと」を整理する
ステップ3: 必要な要素を具体的にする
ステップ4: パートナーに想いを伝える形にする
ステップ5: 認識をすり合わせ、合意する
要件定義は、ECサイト制作における土台となる最も重要な工程です。
この工程を丁寧に行うことが、プロジェクトの成功確率を大きく引き上げます。
この記事を参考に、ぜひあなたの会社の事業を成功に導く「設計図」作りを始めてみてください。
もし、この設計図を「本当に売れる形」へと昇華させたい事業戦略から伴走してくれる専門家の視点が欲しいと感じたら、いつでもキノスラにご相談ください。
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