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ECサイトの要件定義の進め方|必須項目や注意点をプロが解説

売れるECサイトをつくる戦略的な要件定義

\\ この記事でわかること💡//

ECサイト要件定義で外せない5大要素
目的の明確化 : なぜECをやるのか?(売上目標、ターゲット)
機能要件 : 決済、配送、在庫管理など、サイトに必要な「動き」
非機能要件 : 表示速度、セキュリティ、保守体制
外部連携 : 基幹システム、SNS、モールとの連動
スケジュール・予算 : いつまでに、いくらで実現するか

 

■はじめに

ECサイトの立ち上げやリニューアルの担当者になったものの、「要件定義って、まず何から手をつければいいの?」とお悩みではありませんか?
「ECサイトは要件定義が重要」とはよく聞きますが、具体的にどう進めれば良いのか分からず、手が止まってしまう方は少なくありません。

【ECサイトの要件定義:よくある3つの疑問】
Q. 要件定義って具体的に何をするの?
A. サイトを作る目的を明確にし、必要な機能や運用体制をまとめた「設計図」を作ることです。
Q. どこから始めれば良い?
A. 「どんな機能が欲しいか」を探す前に、まずは「なぜECサイトを作るのか(売上目標やターゲット)」を決めることから始めます。
Q. 必須項目は何?
A. 「目的(KGI)」「機能・非機能要件(決済・速度など)」「運用体制」を軸とした、9つの項目が必須です。
でも、ご安心ください。

これまで数多くのECサイト構築・要件定義をリードしてきたプロの視点から言えば、よくある失敗例と押さえるべきポイントさえ事前に把握しておけば、プロジェクトは驚くほどスムーズに進みます。
この記事では、単なる「機能リストの作成」に留まらない、事業を成功に導くための「戦略的な要件定義」の進め方を5つのステップで分かりやすく解説します。
最後までお読みいただければ、曖昧な計画から脱却し、制作会社へ的確な依頼(RFP作成)ができるようになります。自信を持ってプロジェクトの第一歩を踏み出しましょう!

 

【この記事の結論】要件定義でブレてはいけない3つの柱

目的(KGI): なぜ作るのか?(売上目標、ターゲット層)
機能・非機能: 何ができるのか?(決済方法、表示速度、セキュリティ)
運用体制: 誰がどう動かすのか?(日々の更新、保守管理)
※これらを抜け漏れなくまとめる「5ステップ」と、すぐに使える「9つの必須項目チェックリスト」を詳しく解説します。

 

【初心者の方へ】ECサイトの要件定義は「家づくり」と同じです!
「要件定義」というIT用語を聞くと難しく感じますが、実は「家を建てる時の設計図・間取り決め」と全く同じです。

目的・ターゲット: 誰が住む家なのか?(単身用か、大家族用か)
機能要件: 対面キッチンがいい、床暖房が欲しい(決済方法、ポイント機能など)
非機能要件: 地震に強い頑丈な造りにしたい(セキュリティ、サイトの表示速度など)
制作会社(パートナー): 理想を形にしてくれる大工さんや建築士

「サーバーやセキュリティといったITの専門知識がないから不安…」という方もご安心ください。皆さま(発注者)が最初に考えるべきは「どんな家(サイト)にして、どうやって利益を出したいか」というご自身の要望だけです。
それを「では、このシステムとサーバーを使いましょう」と、専門的な仕様に翻訳するのが私たち制作会社の役割です。最初から完璧なIT資料がなくても、プロと一緒に形にしていくプロセスですので、まずはリラックスして進めていきましょう。

ECサイトの要件定義とは?よくある3つの失敗例

キケン!知っておくべき要件定義の失敗例

ECサイトの立ち上げや移行プロジェクトでよくある失敗は、要件定義を単なる「機能リストの作成」だと考えてしまうことです。
それでは、なぜ機能リストだけでは不十分なのでしょうか。

失敗例1:流行りの機能をとにかく詰め込んでしまう

「競合サイトにあるから」「流行っているから」という理由だけで、次々と機能を追加してしまうケースです。
結果として、開発コストが無駄に膨らんだり、サイトが複雑になりすぎてユーザーが使いにくくなったりします。
その機能が「自社のビジネス目標達成に本当に必要か」という視点が欠けているのです。

失敗例2:デザインの好みだけで決めてしまう

もちろん、ECサイトのデザインは重要です。
しかし、経営者や担当者の個人的な好みだけでデザインを決めてしまうと、本来のターゲット顧客に響かない可能性があります。
ECサイトの目的やブランドイメージ、そして何よりユーザーの使いやすさを考慮した設計が不可欠です。

失敗例3:公開後の「運用体制」を考えていない

ECサイトは、作って終わりではなく、公開してからが本当のスタートです。
にもかかわらず、「とにかく綺麗なサイトを作ること」がゴールになってしまい、公開後の運用効率を全く考慮していないケースが少なくありません。
例えば、一つのキャンペーン情報を、トップページ、商品ページ、お知らせ記事でそれぞれ手動更新するような構造になっていませんか。
同じような情報がサイト内に点在していると、更新漏れや間違いの原因になるだけでなく、日々の運用に多大な時間がかかってしまいます。
要件定義の段階で、長期的な視点に立ち、効率的なサイト運用ができる構造を設計しておくことが非常に重要です。

⇒ 参考記事:ECサイトの導線設計で売上向上!押さえるべき5つのポイントを解説| GENIEE SEARCH

成功の鍵はシステムではなく「売れる仕組みの言語化」

ECサイト構築において最も避けるべきは、サイトを作ること自体が目的になってしまうことです。
要件定義の本質は、単に「必要な機能」を並べることではありません。
「自社のビジネス課題をどう解決し、どう利益を生むか」という戦略を、システム上の動作に落とし込む作業です。
この「戦略の言語化」が曖昧なまま開発を進めると、使いにくいシステムや不要な機能にコストを投じることになり、プロジェクトは失敗に終わります。
逆に、プロの知見を取り入れてこの土台を強固に築くことができれば、サイトは24時間働き続ける「最強の営業資産」へと変わります。
それでは、具体的にどのような手順で「利益を生む設計図」を描くべきか、5つのステップで解説します。

【5ステップ】失敗しないECサイト要件定義の進め方・作り方

要件定義の作り方5ステップ。なぜECサイトを立ち上げる?、ECサイトで実現したいことは?、どんなページや機能が必要?、提案依頼書にまとめる、方向性のすり合わせ・決定

ここからは、具体的なECサイト要件定義の作り方を5つのステップで解説します。

ステップ1:事業のゴールから考える(目的・KGIの明確化)

最初にやるべきことは、機能の洗い出しではありません。
そもそも、なぜECサイトを立ち上げるのか?」という事業の根本的な目的を明確にすることです。
例えば、以下のような目的が考えられます。
・新たな収益の柱として、3年後に年商1億円を目指す
・これまでアプローチできなかった若年層の新規顧客を獲得する
・オンラインでのブランドイメージを確立し、指名検索を増やす
このように、具体的な数値目標(KGI)まで落とし込めると、プロジェクトの判断基準が明確になります。
※KGI(Key Goal Indicator、重要目標達成指標):企業や組織が達成すべき最終的な目標を定量的に示す指標。

ステップ2:関係者の「やりたいこと」を整理する(要求定義)

次に、社内の関係者から「ECサイトで実現したいこと」をヒアリングします。
これを「要求定義」と呼びます。
経営層、マーケティング部門、商品管理部門、顧客対応部門など、それぞれの立場から意見を集めましょう。
「こんな機能が欲しい」「こんな業務を効率化したい」といった要望をすべて洗い出し、リスト化することが重要です。

ステップ3:必要な要素を具体的にする(機能要件・非機能要件)

集めた要望を、ECサイトに必要な「機能」として具体的に整理していきます。
要件は大きく2つに分けられます。

機能要件

ユーザーが直接触れる機能や、サイトの基本的な動作に関する要件です。
例:商品検索、カート、決済、会員登録、マイページ、レビュー機能など

非機能要件

サイトの品質や性能を担保するための、裏側の要件です。
例:セキュリティ、表示速度、インフラ(サーバー)、今後の拡張性など

非機能要件は専門知識が必要なため、この段階で制作会社などの専門家に相談するのも有効です。

ステップ4:制作会社に想いを伝える形にする(RFP:提案依頼書の作成)

ここまでの内容を、制作会社に正しく伝えるための文書にまとめます。
これが「RFP(提案依頼書)」です。
RFPは、制作会社に正確な見積もりと的確な提案をしてもらうための、非常に重要なコミュニケーションツールです。
ステップ1〜3で整理した内容を盛り込むことで、プロジェクトの目的や要望が明確に伝わります。
※RFP(Request for Proposal、提案依頼書):企業や組織が特定の業務やプロジェクトを外部に委託する際に、候補となる業者やベンダーに対して「提案を求める」文書。

ステップ5:認識をすり合わせ、合意する(最終調整)

RFPをもとに、複数の制作会社から提案を受けます。
ここで重要なのは、提案内容や見積もり金額だけでなく、自社の事業への理解度やプロジェクトへの熱意も見て、信頼できるパートナーを選ぶことです。
最終的に決定したパートナーと、要件の一つひとつについて認識のズレがないかを確認し、合意形成を行います。
この丁寧なすり合わせが、後のトラブルを防ぎます。

【チェックリスト一覧】ECサイト要件定義の9つの必須項目

ここでは、ECサイトの要件定義に最低限盛り込むべき9つの項目をリストアップしました。
ぜひチェックリストとしてご活用ください。

項目 具体的な定義内容(プロの視点)
  サイト目的・コンセプト ECサイトで「何を達成したいのか」を言語化する。
  ターゲット顧客 誰にサイトを使ってほしいのか、具体的な人物像(ペルソナ)や主な利用デバイス(スマホ/PC比率)を定義する。
  機能要件一覧 カート、決済、会員機能など、必要な機能をリストアップする。
  デザイン・UI/UX要件 ブランドイメージや、ユーザーの使いやすさに関する要望をまとめる。
  コンテンツ要件 商品情報以外に、ブログや特集などのコンテンツが必要か判断する。
  インフラ・サーバー要件 想定されるアクセス数や、将来の拡張性などを考慮する。
  運用・保守体制 サイト公開後、誰がどのように更新や管理を行うかを決める。
  予算 プロジェクト全体でかけられる費用の上限を明確にする。
  スケジュール サイト公開の希望時期や、プロジェクト全体の進行計画を立てる。

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要件定義を成功させる「制作会社(パートナー)」選びのポイント

要件定義を成功させる上で、実は非常に重要なのが「誰と作るか」というパートナー選びです。

良い制作会社を見極める3つの視点

制作会社というプロの立場から、良いパートナーを見極めるための視点をお伝えします。

視点1:事業への理解と共感はあるか

単に言われたものを作るだけでなく、こちらの事業内容やビジネスモデルを深く理解しようとしてくれるかは重要なポイントです。
良いパートナーは、専門家の視点から「事業を成功させるためには、こうした方が良いのでは?」と積極的に提案をしてくれます。

視点2:納品後の「成長」まで見据えているか

ECサイトは作って終わりではありません。
公開してからが本当のスタートです。
サイト公開後の運用やデータ分析、改善施策まで、長期的な視点で一緒にサイトを「育てていく」姿勢があるかを見極めましょう。

視点3:率直な意見をくれる存在か

時には、こちらの要望に対して「その機能は費用対効果が悪いかもしれません」「こちらの方法がおすすめです」と、プロとして率直な意見をくれるパートナーは信頼できます。
お互いに遠慮なく意見を交わし、プロジェクトを成功に導くために「伴走」してくれる存在かどうかが、成否を分けるのです。

キノスラが「事業成果につながる要件定義」に強い理由

私たちキノスラは、単にECサイトを制作する会社ではありません。
私たちは、大手ECモールや基幹システム連携といった大規模プロジェクトの要件定義を数多くリードしてきた経験があります。
単なる機能の洗い出しではなく、将来的なシステム拡張性や物流連携までを見越したアドバイスが可能です。
インターネット通販の運営・コンサルティングで道しるべを創る」という思想のもと、お客様の事業課題に深く寄り添い、上流工程の事業戦略から伴走してビジネス成功へと導くことを得意としています。
そのため、ECサイトの要件定義においても、以下のような強みを発揮し、お客様のプロジェクトを強力に推進します。

ビジネスゴールから逆算した要件定義:

漠然とした要望を鵜呑みにせず、「なぜそれが必要なのか」「その機能が本当に事業成果に繋がるのか」を徹底的に議論します。

運用まで見据えた持続可能な設計:

公開後の更新や改善作業がスムーズに進むよう、効率性と拡張性を考慮したサイト構造を提案します。

豊富な実績に裏打ちされた最適解の提示:

多様な業界・規模のECサイト構築実績から得たノウハウで、お客様の事業に合わせた最適な機能やシステムを厳選し、費用対効果の高い提案を行います。

FAQ

Q.ECサイトの要件定義には、どれくらいの期間がかかりますか?

A.プロジェクトの規模や連携システムの有無によって異なりますが、一般的には「1ヶ月〜3ヶ月程度」かかることが多いです。
Shopifyやecforceなどのカートシステム(ASP)を利用した構築であれば1ヶ月程度でまとまることもありますが、
基幹システム連携や独自のカスタマイズが必要な場合は、2〜3ヶ月以上かけて慎重にすり合わせを行うケースもあります。

Q.要件定義は、自社(社内)だけで完成させるべきでしょうか?

A.いいえ、社内だけで無理に完成させる必要はありません。
「なぜ作るのか(目的・ターゲット)」や「実現したい要望(要求定義)」は社内でまとめる必要がありますが、
具体的なシステム要件(サーバーやセキュリティ、具体的な機能の仕様)に落とし込むには専門知識が不可欠です。
要望がまとまった段階で、早めに制作会社やコンサルタントを巻き込み、プロと共同で進めることをおすすめします。

Q.制作会社に相談する前に、最低限準備しておくべきことは何ですか?

A.完璧な要件定義書がなくても問題ありません。最低限、以下の3つを箇条書きでも良いので社内で統一しておくと、制作会社との初回の打ち合わせが非常にスムーズになります。
・プロジェクトの目的(何を解決したいか・KGI)
・ターゲット層
・大まかなスケジュールと予算感

Q.要件定義の段階で、最終的な開発費用(見積もり)は確定するのでしょうか?

A.はい、基本的には要件定義が完了し、必要な機能や仕様がすべて洗い出された段階で、正式な開発費用(本見積もり)が確定します。
逆に言えば、要件定義が曖昧なまま開発をスタートしてしまうと、後から「やっぱりこの機能も必要だった」と追加費用が発生するトラブルの原因になります。

まとめ:戦略的な要件定義でECサイト構築を成功に導こう

今回は、売れるECサイトを作るための「戦略的な要件定義」の作り方を5つのステップで解説しました。
ステップ1: 事業のゴールから考える
ステップ2: 関係者の「やりたいこと」を整理する
ステップ3: 必要な要素を具体的にする
ステップ4: パートナーに想いを伝える形にする
ステップ5: 認識をすり合わせ、合意する

要件定義は、ECサイト制作における土台となる最も重要な工程です。
この工程を丁寧に行うことが、プロジェクトの成功確率を大きく引き上げます。
この記事を参考に、ぜひあなたの会社の事業を成功に導く「設計図」作りを始めてみてください。
もし、この設計図を「本当に売れる形」へと昇華させたい事業戦略から伴走してくれる専門家の視点が欲しいと感じたら、いつでもキノスラにご相談ください。

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