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ECサイトを無料で作成する方法|成長まで見据えた初心者でも失…

「ECサイト始めてみたいけど、いきなり何十万円もかけるのは不安…」そんな方へ。 実は今の時代、初期費用0円でもECサイトは始められます。 「BASE」や「STORES」など、初心者でも使いやすい無料サービスの進化により、スマホひとつでネットショップを立ち上げることが可能です。 この記事では、ECサイト制作10年以上の実績を持つキノスラが、 ・無料でECサイトを作る3つの方法 ・各無料サービスの本音比較(メリット・デメリット) ・無料から本格サイトへ移行タイミング ・よくわからなくなった時の相談先 まで、段階的成長を見据えた"本当に使える情報"をお届けします。 ECサイトを無料で作成できる3つの方法 ECサイトを無料で作成する方法は、大きく分けて3つあります。それぞれの特徴を理解して、最適な方法を選びましょう。 ① 無料ASPカートを利用する(BASE、STORES、Square等) 最も手軽で初心者におすすめの方法です。アカウント登録から数時間でECサイトを開設でき、基本的に技術的な知識は不要です。デザインテンプレートを選び、商品を登録するだけで、すぐに販売を始められます。 代表的なサービス: サービス名公式サイトへのリンク BASEhttps://thebase.com/ STOREShttps://stores.fun/ Squarehttps://squareup.com/jp/ja カラーミーショップ(フリープラン)https://help.shop-pro.jp/hc/ja ② オープンソースで自作する(EC-CUBE、Magento等) プログラミング知識がある方向けの方法です。システム自体は無料ですが、サーバー代や開発工数がかかるため、実質的には有料と考えるべきでしょう。カスタマイズの自由度は最も高いですが、セキュリティ対策やアップデート作業も自己責任となります。 代表的なシステム: サービス名公式サイトへのリンク EC-CUBEhttps://www.ec-cube.net/ Magento Open Sourcehttps://magento-opensource.com/ Drupal Commercehttps://drupalcommerce.org/ ③ WordPressプラグインを使う(WooCommerce等) 既存のWordPressサイトにEC機能を追加したい場合に有効な方法です。コンテンツマーケティングとECを統合できるメリットがありますが、決済連携やセキュリティ設定には一定の技術知識が必要です。 代表的なプラグイン: サービス名サイトへのリンク WooCommercehttps://ja.wordpress.org/plugins/woocommerce/ Welcarthttps://ja.wordpress.org/plugins/usc-e-shop/ Easy Digital Downloadshttps://ja.wordpress.org/plugins/easy-digital-downloads/ 【比較表】3つの方法を徹底比較 方法難易度初期費用月額費用カスタマイズ性おすすめ度代表的なサービスとURL 無料ASP★☆☆0円0円中★★★BASE:https://thebase.com/ オープンソース★★★0円サーバー代高★☆☆EC-CUBE:https://www.ec-cube.net/ WordPress★★☆0円サーバー代中〜高★☆☆WooCommerce:https://ja.wordpress.org/plugins/woocommerce/ この記事では、最も現実的で成果が出やすい①無料ASPカートを中心に解説していきます。 無料で使えるECサイト作成サービス徹底比較【5選】 ここからは、初期費用・月額費用が無料で使えるECサイト作成サービスを、実際の使用感も踏まえて徹底比較します。 BASE(ベイス)|開設実績No.1の王道サービス BASEの基本情報 項目内容 初期費用0円 月額費用0円 (スタンダードプラン: 月額980円) 決済手数料3.6% + 40円 + サービス利用料3.0% (スタンダードプランは2.9%) 商品登録数無制限 デザインテンプレート80種類以上 (無料・有料) 独自ドメインスタンダードプラン以上で利用可能 ⭕️BASEのメリット ✓ 開設数240万店以上の圧倒的実績と信頼性 国内最大級のネットショップ開設数を誇り、個人事業主から法人まで幅広く利用されています。 ✓ 直感的な操作で最短30分で開設可能 専門知識がなくても、画面の指示に従うだけでショップを開設できます。「今日思い立って、今日オープン」も可能です。 ✓ Instagram連携など集客機能が充実 Instagram Shopping機能やTikTok連携など、SNS集客に強いのが特徴。特に若年層向け商材と相性が良好です。 ✓ App機能で拡張性が高い 80種類以上の拡張機能(App)が用意されており、必要に応じて機能を追加できます。送料詳細設定、予約販売、デジタルコンテンツ販売など、多様なニーズに対応。 ❌️BASEのデメリット ✗ 決済手数料が実質6.6%と高め フリープランでは「決済手数料3.6% + 40円 + サービス利用料3.0%」がかかり、実質6.6%+40円の負担となります。月商50万円なら月額約3.3万円が手数料で消える計算です。 ✗ 独自ドメイン利用は有料プラン必須 フリープランでは「〇〇〇.thebase.in」というサブドメインのみ。独自ドメインを使いたい場合はスタンダードプラン(月額980円)への加入が必要です。 ✗ SEO対策の自由度が限定的 HTMLの直接編集ができないため、細かなSEO調整には限界があります。Google検索からの集客を主軸にするには工夫が必要です。 ✗ デザインカスタマイズに制限あり テンプレートベースのため、完全オリジナルのデザインは困難。ブランドイメージを細部まで表現したい企業には物足りない可能性があります。 こんな人におすすめ ✅️とにかく今日・今すぐ始めたい人 ✅️まずは月10〜30万円程度の売上を目指す人 ✅️SNS集客をメインにしたい人(特にInstagram、TikTok) ✅️ハンドメイド作品や少量多品種の商材を扱う人 BASEの公式サイトを見る:https://thebase.com/ STORES(ストアーズ)|デザイン性重視派に人気 STORESの基本情報 項目内容 初期費用0円 月額費用"0円 (スタンダードプラン:月額2,178円)" 決済手数料5.0%(フリープラン) / 3.6%(スタンダードプラン) 商品登録数無制限 デザインテンプレート48種類(全て無料、デザイン性高) 独自ドメインスタンダードプラン以上で利用可能 ⭕️STORESのメリット ✓ 決済手数料がBASEより安い フリープランでも決済手数料5.0%のみ。BASEの実質6.6%と比較すると、売上が伸びるほど差が大きくなります。月商50万円なら月額2.5万円(BASE比で8千円の削減)。 ✓ デザインテンプレートの質が高い 全48種類のテンプレートは、どれもプロのデザイナーが手がけた洗練されたデザイン。アパレル・雑貨・コスメなど、ビジュアルが重要な業種に最適です。 ✓ 代引き決済に対応 BASEでは利用できない代金引換決済が使えます。高齢者層やクレジットカードを持たない顧客層にもアプローチ可能です。 ✓ 予約販売・定期販売機能あり 予約注文や定期購入(サブスクリプション)機能が標準装備。D2Cブランドや頒布会ビジネスにも対応できます。 ❌️STORESのデメリット ✗ HTML/CSS編集不可でカスタマイズ性が低い テンプレートのカスタマイズはGUI操作のみ。コードを直接編集できないため、細かなデザイン調整ができません。 ✗ 月売上30万円超えるとスタンダード移行推奨 フリープランの5%手数料は、売上が増えると重い負担に。月商30万円で1.5万円、50万円で2.5万円が手数料として消えます。 ✗ App的な拡張機能が少ない BASEのような豊富な拡張機能(App)がなく、標準機能のみで運用する形になります。特殊な機能が必要な場合は不向きです。 こんな人におすすめ ✅️おしゃれなデザインにこだわりたい人 ✅️アパレル・雑貨・コスメ系の商材を扱う人 ✅️代引き決済が必要な人(特に高単価商材) ✅️手数料を少しでも抑えたい人 STORESの公式サイトを見る:https://stores.fun/ Square オンラインビジネス|実店舗連携が強み Squareの基本情報 項目内容 初期費用0円 月額費用"0円 (プロフェッショナルプラン:月額3,375円)" 決済手数料3.6% 商品登録数無制限 デザインテンプレート無料・有料テンプレートあり 独自ドメイン無料プランでも利用可能 ⭕️Squareのメリット・特徴 ✓ 実店舗のPOSレジと完全連携 Squareの最大の強みは、実店舗とECの在庫・顧客情報を一元管理できる点。既にSquare POSを使っている店舗なら、シームレスにEC展開が可能です。 ✓ 決済手数料がシンプル 3.6%のみで、BASE・STORESのような複雑な料金体系がありません。売上計算がシンプルで、コスト管理がしやすいのが特徴です。 ✓ 独自ドメインが無料プランでも使える BASE・STORESと異なり、無料プランでも独自ドメインが利用可能。SEO的にも有利です。 ❌️Squareのデメリット ✗ デザインテンプレートが少ない(約10種類) ✗ 日本特有の決済方法(代引き等)に非対応 こんな人におすすめ ✅️実店舗を持っていて、EC展開したい人 ✅️在庫管理を一元化したい人 ✅️シンプルな料金体系を好む人 Squareの公式サイトを見る:https://squareup.com/jp/ja Cafe24|本格派向けの無料サービス Cafe24の基本情報 項目内容 初期費用0円 月額費用0円 決済手数料2.75%〜4.5%(決済方法により変動) 商品登録数無制限 デザインテンプレート無料・有料テンプレートあり 独自ドメイン無料で利用可能 ⭕️Cafe24のメリット・特徴 ✓ 決済手数料が業界最安水準 ✓ カスタマイズ性が高い(HTML/CSS編集可能) ✓ 越境EC(海外販売)に強い ❌️Cafe24のデメリット ✗ 管理画面が複雑で初心者には難しい ✗ 日本語サポートがやや弱い(韓国発のサービス) こんな人におすすめ ✅️ある程度EC経験がある人 ✅️手数料を徹底的に抑えたい人 ✅️将来的に海外展開も視野に入れている人 Cafe24の公式サイトを見る: https://www.cafe24.co.jp/ メルカリShops|圧倒的な集客力が魅力 メルカリShopsの基本情報 項目内容 初期費用0円 月額費用0円 販売手数料10%(メルカリ本体と同じ) 商品登録数無制限 デザインテンプレート- 独自ドメイン- ⭕️メルカリShopsのメリット ✓ 月間2,200万人以上のメルカリユーザーにリーチ 最大のメリットは、メルカリアプリ内の膨大なユーザーベースに直接アプローチできること。集客コスト0円で顧客に出会えます。 ✓ 設定が超シンプル メルカリの出品経験があれば、ほぼ同じ感覚で使えます。ECサイト構築の知識は一切不要。 ❌️メルカリShopsのデメリット ✗ 販売手数料10%は最も高い ✗ 独自ドメインが使えない(メルカリ内のショップ扱い) ✗ ブランディングが困難(メルカリの枠内での運営になるため) こんな人におすすめ ✅️とにかく手軽に始めたい人 ✅️集客に自信がない人 ✅️メルカリで既に販売実績がある人 メルカリShopsの公式サイトを見る:https://jp.mercari.com/shops 【総合比較表】どの無料ECサービスを選ぶべき? サービス初期費用月額費用決済手数料独自ドメイン(無料)初心者向けおすすめ用途 BASE0円0円〜6.6%+40円×◎SNS集客×多品種 STORES0円0円〜5.0%×◎デザイン重視 Square0円0円〜3.6%○○実店舗連携 Cafe240円0円2.75%〜○△本格派・越境EC メルカリShops (モール型)0円0円10%×◎超手軽スタート もし迷ったら、BASE or STORESから始めるのが無難です。 どちらも初心者に優しく、十分な機能を備えています。 無料ECサイト作成の7ステップ【BASE/STORESで実践】 ここからは、BASE・STORESを例に、実際にECサイトを開設する手順を解説します。 初めての方でも、この流れに沿えば迷わず開設できます。 STEP1: サービス選定とアカウント登録(所要時間:5分) まずはBASEまたはSTORESの公式サイトにアクセスし、アカウント登録を行います。 必要な情報: ・メールアドレス ・パスワード ・ショップURL(後で変更不可なので慎重に) 登録自体は5分程度で完了します。メールアドレス認証を済ませれば、すぐに管理画面にアクセスできます。 STEP2: ショップ基本情報の設定(所要時間:20分) 次に、ショップの基本情報を入力していきます。 設定項目ポイント/内容 ショップ名覚えやすく、商材が連想できる名前が理想 ショップ説明文検索結果にも表示されるため、キーワードを意識 運営者情報特定商取引法に基づく表記(住所、電話番号等) プライバシーポリシーテンプレートが用意されているので活用 返品・交換ポリシートラブル防止のため明確に記載 💡ポイント 運営者情報は法律で表示が義務付けられています。 自宅住所を公開したくない場合は、バーチャルオフィスの活用も検討しましょう。 STEP3: デザインテンプレート選択とカスタマイズ(所要時間:30分) ショップの"顔"となるデザインを選びます。 【選び方のコツ】 ✅️商材のイメージに合うか: アパレルならスタイリッシュ、食品なら温かみのあるデザイン ✅️商品写真が映えるか: 写真の配置やサイズ感を確認 ✅️スマホでの見え方: 購入の70%以上はスマホから! テンプレートを選んだら、ロゴ・カラー・フォントをカスタマイズできます。 この段階では完璧を目指さず、まずは「及第点」を目指しましょう。 後からいくらでも変更できます。 STEP4: 商品登録(所要時間:1商品あたり15分) いよいよ商品を登録していきます。 登録項目内容/ポイント 商品名検索を意識したキーワード含有 商品写真最低3枚、できれば5〜7枚 価格税込表示が基本 在庫数正確に管理 商品説明文サイズ、素材、使い方、注意事項を詳しく カテゴリー・タグ検索されやすくするため重要 📸商品写真のコツ: ・明るく、ピントが合った写真 ・複数角度から撮影 ・サイズ感がわかるよう比較対象を入れる ・実際の使用シーンも1枚は入れる 重要: 商品写真の質が売上を大きく左右します。 スマホ撮影でも構いませんが、照明と背景には気を配りましょう。 STEP5: 決済方法・配送設定(所要時間:20分) 顧客がスムーズに購入できるよう、決済と配送を設定します。 決済方法の選択: ・クレジットカード(必須) ・コンビニ決済 ・銀行振込 ・キャリア決済 ・代金引換(STORESのみ) 配送設定: ・配送業者の選定(ヤマト、佐川、日本郵便等) ・送料の設定(全国一律 or 地域別) ・配送日数の目安 ・送料無料ラインの設定(例:5,000円以上購入で送料無料) 💡送料設定のポイント 「送料無料」は購入率を大きく上げる要素です。商品価格に送料を含めて「送料無料」とする戦略も有効です。 STEP6: プライバシーポリシー等の法務対応(所要時間:30分) ECサイトには、法律的に必須となる表記事項があります。お客様が安心してお買い物できるよう、また、ご自身も安心して法を遵守した運用ができるようにしましょう。 必須ページ: ・特定商取引法に基づく表記 ・プライバシーポリシー ・利用規約 ・返品・交換ポリシー BASE・STORESともテンプレートが用意されているので、それをベースに自社の状況に合わせて調整しましょう。 💡食品・酒類を販売する場合の注意点 🍽️食品を販売する場合: 食品衛生法上「食品衛生責任者」の資格と「食品衛生法に基づく営業許可」が必要です。 🍷酒類を販売する場合: 「一般酒類小売業販売免許」か「通信販売酒類小売業免許」のどちらかが必要です。 また、「酒類販売管理者標識」情報もサイト内に掲載しましょう。 STEP7: テスト購入で動作確認(所要時間:30分) 公開前に、必ず自分で購入テストを行います。 確認項目: ・商品選択から決済完了までの流れ ・注文確認メールが届くか ・決済が正常に処理されるか ・スマホでの表示・操作感 ・購入完了後の管理画面での注文確認 問題がなければ、いよいよ公開です! 無料だからこそ、手抜き厳禁! ランニングコストが少ないとはいえ、しっかり売上を作っていくためには、手抜き厳禁です。 特に商品写真・説明文のクオリティは売上に直結します。 「商品の魅力が伝わる写真の撮り方がわからない」 「商品説明文の書き方に自信がない」 「そもそも何から始めればいいかわからない」 こんな不安がある場合は、最初だけプロに相談するのも賢い選択です。 キノスラでは、ECサイト開設の初期サポートも行っています! お困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。 → 株式会社キノスラ|お問い合わせはこちら 無料でECサイトを作成するメリット・デメリット【正直に語ります】 無料でECサイトを始められるのは魅力的ですが、メリットだけでなく、デメリットも正しく理解した上で判断することが重要です。 EC制作10年以上の経験から、本音でお伝えします。 ECサイト無料作成のメリット:無料だからこその強み ✓ 初期投資ゼロでリスク最小化 従来のECサイト構築には数十万〜数百万円の初期費用が必要でした。 しかし無料サービスなら、初期費用0円でスタートできます。 「売れるかわからない商品」をテスト販売したり、副業として小さく始めたりする場合、初期投資リスクがないのは大きな安心材料です。 ✓ 技術知識不要で即日スタート可能 HTMLやCSSの知識がなくても、画面の指示に従うだけでプロ並みのECサイトが作れます。「思い立ったその日に開業」も可能です。 従来は制作会社に依頼して数ヶ月待つ必要がありましたが、今はそのハードルが完全になくなりました。 ✓ 小規模ならランニングコスト実質0円 月商10〜30万円程度の規模なら、決済手数料以外のコストはほぼ発生しません。サーバー代、保守費用、セキュリティ対策費など、本格的なサイトでは必要なコストが一切不要です。 ✓ 失敗してもダメージ小(撤退しやすい) 「EC事業がうまくいかなかった」場合でも、金銭的ダメージはほぼゼロ。気軽に始められて、気軽に撤退できる。これも無料サービスの大きなメリットです。 ECサイト無料作成のデメリット:成長とともに見えてくる限界 【短期的デメリット】 ✗ デザイン・機能のカスタマイズに限界 テンプレートベースのため、「ここだけ変更したい」という細かな要望に応えられないことがあります。 特に、ブランドイメージを細部まで表現したい企業にとっては、この制約が大きなストレスになります。 ✗ 独自ドメインが使えない(または有料) BASEやSTORESの無料プランでは、「yourshop.thebase.in」のようなサブドメインしか使えません。 独自ドメイン(例:www.yourshop.com)を使うには有料プランへのアップグレードが必要。SEO的にも、ブランディング的にも、独自ドメインがないのは不利です。 ✗ 集客は完全に自力 (プラットフォームの恩恵なし) 楽天市場やAmazonのようなモール型ECと異なり、BASE・STORESは「場所を貸してくれるだけ」。集客は完全に自力で行う必要があります。 SNS、広告、SEO…どれかの集客チャネルを確立しないと、「作ったけど誰も来ない」状態になります。 【見落としがち!中長期的デメリット】 ✗ 売上が伸びるほど手数料負担が重くなる これが最も見落とされがちな問題です。 具体例で見てみましょう。 月商手数料(6.6%)年間手数料 10万円"6,600円 "約8万円 30万円"19,800円 "約24万円 50万円"33,000円 "約40万円 100万円"66,000円 "約80万円 月商50万円で年間40万円、月商100万円なら年間80万円が手数料で消えます。 一方、本格的なECサイト+決済代行会社の組み合わせなら、決済手数料は2.5〜3.5%程度。月商100万円でも年間30〜42万円です。 つまり、売上が伸びるほど、無料サービスの方が高コストになるのです。 ✗ データ資産が制限される 顧客データの活用に制約があるのも大きな問題です。 - 顧客の詳細な購買履歴分析が困難 - CRM(顧客関係管理)ツールとの連携に制限 - メールマーケティングの自由度が低い - 他サービスへのデータ移行が困難 EC事業において、顧客データは最も重要な資産。このデータを十分に活用できないのは、成長の大きな足かせになります。 ✗ マーケティング施策の自由度が低い 本格的なEC運営では、以下のような施策が重要になります: - A/Bテスト(複数パターンの効果検証) - カゴ落ちメール(購入直前で離脱した顧客へのリマインド) - 会員ランク制度(ゴールド会員は10%OFF等) - クロスセル・アップセル施策 - RFM分析に基づくセグメント配信 しかし、無料サービスではこれらの高度な施策がほとんど実現できません。 💬 EC運営10年、キノスラスタッフの本音 無料サービスは、まずはスモールスタートで始めたい方の"EC入門"としては最適解です。 ただし、月商50万円を超えたあたりから、手数料負担と機能制約が重くのしかかってくるのが事実です。 適切なタイミングで、無料サービスから売上に見合った有料サービスに切り替えないと、 "売上は伸びているのに、手元に残る利益が増えない" "やりたいマーケティング施策が実現できない" という状況に陥ります。 大切なのは、成長段階に応じた無料サービスからの"卒業タイミング"を見極めること。 そのタイミングを逃すと、機会損失が膨らんでいきます。 【重要】ECサイト無料作成サービスから"卒業"すべき5つのサイン 「そろそろ無料サービスを卒業すべきかも?」 そう感じたら、以下のチェックリストで診断してみてください。 📊 無料サービスの卒業タイミング診断 当てはまる✅️の数をカウントしてみましょう。 ✅️サイン1: 月商50万円を安定的に超えている 月商50万円は、無料サービス卒業を検討すべき重要なラインです。 理由: ・BASE手数料(6.6%)なら月額3.3万円、年間約40万円 ・本格サイト+決済代行(3.0%)なら月額1.5万円、年間18万円 ・差額年間22万円を、サイト改善や広告に投資できる 単発ではなく「安定的に」50万円を超えているなら、移行を検討すべきタイミングです。 ✅️サイン2: 手数料が利益を圧迫している 粗利率30%の商品を販売している場合、決済手数料6.6%は実質的に粗利の22%を占めます。 計算例: 項目金額/内訳 売上50万円 原価35万円 粗利 (粗利率30%)15万円 手数料3.3万円 手残り11.7万円 (粗利の22%が手数料に相当) この表は、月商50万円、粗利率30%の商品を販売し、決済手数料が6.6%かかる場合のシミュレーションです。 これに広告費や人件費が加わると、「売れば売るほど苦しい」状態になりかねません。 ✅️サイン3: やりたい施策が実現できない 以下のような施策を実現したくなったら、無料サービスの限界です。 施策名内容/具体例 会員ランク制度ゴールド会員は常時10%OFFなど、顧客ロイヤリティ向上 ポイント戦略購入金額の5%ポイント還元など、再購入を促進 カゴ落ちメール購入直前で離脱した人への自動リマインド ステップメール購入後7日目、14日目に自動配信など、フォローアップ施策 クロスセル施策「この商品を買った人はこんな商品も」といった合わせ買い提案 定期購入の柔軟な設定スキップ、周期変更など、顧客の利便性を高める機能 これらはリピート率・LTVを高める重要施策ですが、無料サービスでは実現困難です。 ✅️サイン4: デザイン・機能の限界を感じている ・ブランドイメージが表現できない → テンプレートでは「自分たちらしさ」が出せず、競合との差別化が困難 ・スマホ最適化に不満 → 細かな導線設計ができず、購入率が伸び悩む ・商品ページのカスタマイズができない ・商品特性に応じた見せ方ができない 「もっとこうしたいのに」という不満が増えてきたら、移行を検討すべきサインです。 ✅️サイン5: 複数チャネル展開を始めた - 自社サイト(BASE/STORES) - 楽天市場 - Yahoo!ショッピング - Amazon このように複数チャネルで販売を始めると、「一元管理」の必要性が急速に高まります。 課題: ・在庫連携ができず、売り越しリスク ・顧客データがバラバラで、統合分析ができない ・受注処理が各チャネルごとで、業務負担大 本格的なECサイトなら、在庫連携システムやOMS(受注管理システム)との連携が可能です。 ✅ 診断結果 3つ以上当てはまる → 本格サイト移行の検討時期です。 5つ当てはまる → 移行を強く推奨します。 ECサイト無料→有料サービスへの移行タイミングの目安まとめ 指標移行検討ライン移行推奨ライン 月商50万円100万円 取扱商品数30〜50点100点以上 運営期間6ヶ月1年以上 リピート率20%30%以上 月間セッション数"5,000""10,000以上 " ECサイト無料作成サービスから本格的なECサイトに移行する2つの選択肢 無料サービスから成長した後、次のステップとして考えられる選択肢は主に3つです。それぞれの特徴を理解して、自社に最適な選択をしましょう。 【選択肢1】有料ASPにアップグレード 代表的なサービス: サービス名月額費用 Shopify月額33ドル〜 カラーミーショップ 有料プラン"月額4,950円〜 " MakeShop"月額12,100円〜 " futureshop"月額22,000円〜 " 費用感 項目費用/レンジ 初期費用0〜10万円 月額費用"3,000円〜3万円 " 決済手数料3.0〜3.6% 有料ASPのメリット ✓ 移行コストが比較的低い 初期費用が抑えられるため、中小規模でも導入しやすい ✓ 機能拡張が柔軟 アプリ連携で必要な機能を後から追加できる ✓ 保守運用が楽 サーバー管理やセキュリティ対策はサービス側が対応 有料ASPのデメリット ✗ カスタマイズには限界がある 根本的なシステム変更は不可 ✗ 月額費用が継続的に発生 売上がなくても固定費が発生 こんな企業におすすめ ✅️月商50〜200万円の規模 ✅️まずは固定費を抑えたい ✅️技術者を社内に抱えていない 【選択肢2】ECパッケージを導入 代表的なサービス: ・ecbeing ・EC-ORANGE ・SI Web Shopping ・ebisumart 費用感 項目費用/レンジ 初期費用100〜500万円 月額保守費用5〜20万円 決済手数料2.5〜3.5% ECパッケージのメリット ✓ 本格的な機能が標準装備 大規模ECに必要な機能が最初から揃っている ✓ カスタマイズの自由度が高い 自社の業務フローに合わせた調整が可能 ✓ 大量トラフィックに対応 月間数百万PVでも安定稼働 ECパッケージのデメリット ✗ 初期コストが高い 最低でも数百万円の投資が必要 ✗ 開発期間が長い 稼働まで3〜6ヶ月かかる ✗ 保守費用が継続的に発生 月額5〜20万円の固定費 こんな企業におすすめ ✅️月商500万円以上 ✅️独自の業務フローがある ✅️中長期的な成長を見据えている まとめ|ECサイト無料作成サービスは"始める"に最適、"伸ばす"には戦略が必要 無料でECサイトを作ることは、もはや当たり前の選択肢です。BASE・STORESを使えば、今日からでも始められます。 ただし、「無料で始めること」=「無料のまま成長すること」ではないことを忘れないでください。 ◆ 月商30万円まで → 無料サービスで十分 ・初期投資リスクを最小化 ・試行錯誤しながら学ぶ段階 ◆ 月商50万円超え → 移行を検討すべきタイミング ・手数料負担が重くなり始める ・やりたい施策が実現できなくなる ◆ 月商100万円超え → 本格サイトへの移行推奨 ・手数料差額で年間数十万円の差 ・データ資産の活用が成長の鍵に 成長するほど、手数料と機能制約が足かせになります。 結局何を選べば良いの?迷ったらキノスラにご相談ください! 私たちCynosura(キノスラ)は、 EC特化10年以上の実績 を持つ制作会社です。 豊富な業界実績 業界特有の要件を熟知しているため、「あるある」の落とし穴を回避できます。 キノスラは、化粧品・健康食品、食品・スイーツ、美容器具、インテリア・ファッションなど、幅広い業界のECサイトを手掛けています。 ワンストップ対応 ECサイト制作・運用に必要なこと全般、社内で対応できるため、窓口が一本化され、スピーディーな対応が可能です。 項目内容 コンサルティング戦略設計、要件定義 制作デザイン、システム構築 運用代行楽天・Yahoo等の運用代行も可能 マーケティング広告運用、SEO対策 段階的成長を支援いたします! 予算にあわせて「今必要な機能から始めて、段階的に拡張する」設計も得意です。 「無料サービスの次のステップ、どうしたらいい?」 そんな疑問をお持ちの方は、まず 無料相談 を。 もちろん、無理に移行を勧めることはしません。 貴社の現状・目標をヒアリングし、 ・今すぐ移行すべきか ・あと半年様子を見るべきか ・どの選択肢が最適か を、売上データを見ながら一緒に判断します。 お問い合わせ ECサイト制作・コンサルティングに関するお見積り、サービスに関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ

売れるECサイトは「戦略的な要件定義」で決まる!作り方を5ス…

ECサイトの立ち上げやリニューアルの担当者になったけれど、「まず何から考えればいいの?」とお悩みではありませんか? 「ECサイトは要件定義が重要」とはよく聞くけれど、具体的にどう進めれば良いのか分からず、手が止まってしまう方も少なくありません。 でも、ご安心ください。 ECサイトの要件定義でよくある失敗例や、押さえるべきポイントを事前に把握していれば、プロジェクトは驚くほどスムーズに進みます。 この記事を最後まで読めば、単なるサイト制作に留まらない、事業を成功に導くための「戦略的なECサイトの要件定義」の進め方が、5つのシンプルなステップで理解できます。 曖昧な計画から脱却し、自信を持ってプロジェクトの第一歩を踏み出しましょう! なぜECサイトの要件定義は、単なる「機能リスト」ではいけないのか? ECサイトのプロジェクトでよくある失敗は、要件定義を単なる「機能リストの作成」だと考えてしまうことです。 それでは、なぜ機能リストだけでは不十分なのでしょうか。 💣ECサイト 要件定義失敗例1:流行りの機能をとにかく詰め込んでしまう 「競合サイトにあるから」「流行っているから」という理由だけで、次々と機能を追加してしまうケースです。 結果として、開発コストが無駄に膨らんだり、サイトが複雑になりすぎてユーザーが使いにくくなったりします。 その機能が「自社のビジネス目標達成に本当に必要か」という視点が欠けているのです。 💣ECサイト 要件定義失敗例2:デザインの好みだけで決めてしまう もちろん、ECサイトのデザインは重要です。 しかし、経営者や担当者の個人的な好みだけでデザインを決めてしまうと、本来のターゲット顧客に響かない可能性があります。 ECサイトの目的やブランドイメージ、そして何よりユーザーの使いやすさを考慮した設計が不可欠です。 💣ECサイト 要件定義失敗例3:公開後の「運用」を考えていない ECサイトは、作って終わりではなく、公開してからが本当のスタートです。 にもかかわらず、「とにかく綺麗なサイトを作ること」がゴールになってしまい、公開後の運用効率を全く考慮していないケースが少なくありません。 例えば、一つのキャンペーン情報を、トップページ、商品ページ、お知らせ記事でそれぞれ手動更新するような構造になっていませんか。 同じような情報がサイト内に点在していると、更新漏れや間違いの原因になるだけでなく、日々の運用に多大な時間がかかってしまいます。 要件定義の段階で、長期的な視点に立ち、効率的なサイト運用ができる構造を設計しておくことが非常に重要です。 💡成功するECサイトは「事業成功の設計図」から生まれる ECサイトは、あくまで「事業課題を解決するための手段」です。 そして要件定義とは、その課題解決までの道のりを描き、関係者全員で共有するための「事業成功の設計図」に他なりません。 この設計図を丁寧に描くことが、プロジェクト成功の確率を飛躍的に高めるのです。この重要な「設計図」を、自社のビジネスに本当にフィットする形で描くためには、専門的な知見と客観的な視点が不可欠です。 それでは、次のセクションでは、その「設計図」を作成するための具体的なステップを解説します。 【5ステップで解説】失敗しないECサイト要件定義の作り方 ここからは、具体的なECサイト要件定義の作り方を5つのステップで解説します。 🚩ステップ1:事業のゴールから考える(目的・KGIの明確化) 最初にやるべきことは、機能の洗い出しではありません。 「そもそも、なぜECサイトを立ち上げるのか?」という事業の根本的な目的を明確にすることです。 例えば、以下のような目的が考えられます。 ・新たな収益の柱として、3年後に年商1億円を目指す ・これまでアプローチできなかった若年層の新規顧客を獲得する ・オンラインでのブランドイメージを確立し、指名検索を増やす このように、具体的な数値目標(KGI)まで落とし込めると、プロジェクトの判断基準が明確になります。 ※KGI(Key Goal Indicator、重要目標達成指標):企業や組織が達成すべき最終的な目標を定量的に示す指標。 🚩ステップ2:関係者の「やりたいこと」を整理する(要求定義) 次に、社内の関係者から「ECサイトで実現したいこと」をヒアリングします。 これを「要求定義」と呼びます。 経営層、マーケティング部門、商品管理部門、顧客対応部門など、それぞれの立場から意見を集めましょう。 「こんな機能が欲しい」「こんな業務を効率化したい」といった要望をすべて洗い出し、リスト化することが重要です。 🚩ステップ3:必要な要素を具体的にする(機能要件・非機能要件) 集めた要望を、ECサイトに必要な「機能」として具体的に整理していきます。 要件は大きく2つに分けられます。 機能要件 ユーザーが直接触れる機能や、サイトの基本的な動作に関する要件です。 例:商品検索、カート、決済、会員登録、マイページ、レビュー機能など 非機能要件 サイトの品質や性能を担保するための、裏側の要件です。 例:セキュリティ、表示速度、インフラ(サーバー)、今後の拡張性など 非機能要件は専門知識が必要なため、この段階で制作会社などの専門家に相談するのも有効です。 🚩ステップ4:パートナーに想いを伝える形にする(RFP作成) ここまでの内容を、制作会社に正しく伝えるための文書にまとめます。これが「RFP(提案依頼書)」です。 RFPは、制作会社に正確な見積もりと的確な提案をしてもらうための、非常に重要なコミュニケーションツールです。 ステップ1〜3で整理した内容を盛り込むことで、プロジェクトの目的や要望が明確に伝わります。 ※RFP(Request for Proposal、提案依頼書):企業や組織が特定の業務やプロジェクトを外部に委託する際に、候補となる業者やベンダーに対して「提案を求める」文書。 🚩ステップ5:認識をすり合わせ、合意する(最終調整) RFPをもとに、複数の制作会社から提案を受けます。 ここで重要なのは、提案内容や見積もり金額だけでなく、自社の事業への理解度やプロジェクトへの熱意も見て、信頼できるパートナーを選ぶことです。 最終的に決定したパートナーと、要件の一つひとつについて認識のズレがないかを確認し、合意形成を行います。 この丁寧なすり合わせが、後のトラブルを防ぎます。 【チェックリスト付】これだけは押さえたい!ECサイト要件定義の9つの必須項目 ここでは、ECサイトの要件定義に最低限盛り込むべき9つの項目をリストアップしました。 ぜひチェックリストとしてご活用ください。 ✅1. サイトの目的・コンセプト ECサイトで「何を達成したいのか」を言語化します。 ✅2. ターゲット顧客 どんな人にサイトを使ってほしいのか、具体的な人物像(ペルソナ)を設定します。 ✅3. 機能要件一覧 カート、決済、会員機能など、必要な機能をリストアップします。 ✅4. デザイン・UI/UX要件 ブランドイメージや、ユーザーの使いやすさに関する要望をまとめます。 ✅5. コンテンツ要件 商品情報以外に、ブログや特集ページなどのコンテンツが必要かを定義します。 ✅6. インフラ・サーバー要件 想定されるアクセス数や、将来の拡張性などを考慮します。 ✅7. 運用・保守体制 サイト公開後、誰がどのように更新や管理を行うかを決めます。 ✅8. 予算 プロジェクト全体でかけられる費用の上限を明確にします。 ✅9. スケジュール サイト公開の希望時期や、プロジェクト全体の進行計画を立てます。 意外な落とし穴?要件定義の成否を分ける「パートナー選び」の視点 要件定義を成功させる上で、実は非常に重要なのが「誰と作るか」というパートナー選びです。 キノスラが「事業成果につながる要件定義」に強い理由 私たちキノスラは、単にECサイトを制作する会社ではありません。 「インターネット通販の運営・コンサルティングで道しるべを創る」という思想のもと、お客様の事業課題に深く寄り添い、上流工程の事業戦略から伴走してビジネス成功へと導くことを得意としています。 そのため、ECサイトの要件定義においても、以下のような強みを発揮し、お客様のプロジェクトを強力に推進します。 ビジネスゴールから逆算した要件定義: 漠然とした要望を鵜呑みにせず、「なぜそれが必要なのか」「その機能が本当に事業成果に繋がるのか」を徹底的に議論します。 運用まで見据えた持続可能な設計: 公開後の更新や改善作業がスムーズに進むよう、効率性と拡張性を考慮したサイト構造を提案します。 豊富な実績に裏打ちされた最適解の提示: 多様な業界・規模のECサイト構築実績から得たノウハウで、お客様の事業に合わせた最適な機能やシステムを厳選し、費用対効果の高い提案を行います。 良いパートナーを見極める3つの視点 最後に、制作会社というプロの立場から、良いパートナーを見極めるための視点をお伝えします。 📝視点1:事業への理解と共感はあるか 単に言われたものを作るだけでなく、こちらの事業内容やビジネスモデルを深く理解しようとしてくれるかは重要なポイントです。 良いパートナーは、専門家の視点から「事業を成功させるためには、こうした方が良いのでは?」と積極的に提案をしてくれます。 📝視点2:納品後の「成長」まで見据えているか ECサイトは作って終わりではありません。公開してからが本当のスタートです。 サイト公開後の運用やデータ分析、改善施策まで、長期的な視点で一緒にサイトを「育てていく」姿勢があるかを見極めましょう。 📝視点3:率直な意見をくれる存在か 時には、こちらの要望に対して「その機能は費用対効果が悪いかもしれません」「こちらの方法がおすすめです」と、プロとして率直な意見をくれるパートナーは信頼できます。 お互いに遠慮なく意見を交わし、プロジェクトを成功に導くために「伴走」してくれる存在かどうかが、成否を分けるのです。 まとめ:戦略的な要件定義でECサイトを成功に導きましょう 今回は、売れるECサイトを作るための「戦略的な要件定義」の作り方を5つのステップで解説しました。 ステップ1: 事業のゴールから考える ステップ2: 関係者の「やりたいこと」を整理する ステップ3: 必要な要素を具体的にする ステップ4: パートナーに想いを伝える形にする ステップ5: 認識をすり合わせ、合意する 要件定義は、ECサイト制作における土台となる最も重要な工程です。 この工程を丁寧に行うことが、プロジェクトの成功確率を大きく引き上げます。 この記事を参考に、ぜひあなたの会社の事業を成功に導く「設計図」作りを始めてみてください。 もし、この設計図を「本当に売れる形」へと昇華させたい事業戦略から伴走してくれる専門家の視点が欲しいと感じたら、いつでもキノスラにご相談ください。 お問い合わせ ECサイト制作・コンサルティングに関するお見積り、サービスに関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ

ECサイトのスマホ対応ガイド|基本設計から売上を伸ばし続ける…

「ECサイトをスマホ対応させたのに、なぜか売上が伸びない…」 「お客様から『ボタンが押しにくい』と指摘されてしまった…」 「データを見ても、どこから改善すればいいのか分からない…」 ECサイトのスマートフォン対応において、このような課題をお持ちではないでしょうか? 多くのサイトが、デザインをスマホ向けに整えて「対応完了」としてしまいがちです。しかし、本当に重要なのはリリースした後。 ユーザーの行動データを分析し、改善を繰り返すことでサイトを“育てていく”という視点こそが、スマホからの売上を伸ばす唯一の鍵となります。 この記事では、心理学の法則に基づいたスマホサイトの基本設計から、私たちWebのプロが実践している継続的な分析・改善手法まで、網羅的に分かりやすく解説します。 なぜ? スマホECサイトが「作って終わり」では勝てない3つの理由 スマホ対応しただけでは、すぐに成果が出るとは限りません。 常に変化する市場で勝ち続けるためには、「作って終わり」ではいけない理由を理解しておくことが重要です。 📱理由1:ユーザーの期待値は常に変化するから スマートフォンの操作に慣れたユーザーは、少しの使いにくさも敏感に感じ取ります。 昨日まで満足していたデザインが、今日には「使いづらい」と思われることも珍しくありません。 ユーザーの期待に応え続けるためには、継続的な改善が不可欠です。 📱理由2:競合サイトは日々進化しているから あなたが何もしなければ、競合サイトはどんどん先に進んでいきます。 より使いやすく、より魅力的な購入体験を提供するライバルが登場すれば、ユーザーは簡単に乗り換えてしまうでしょう。 現状維持は、相対的な後退を意味します。 📱理由3:新しい技術やトレンドが登場するから 新しい決済方法、新しいUI(ユーザーインターフェース)のトレンドなど、Webを取り巻く環境は常に進化しています。 こうした変化に対応し、サイトを最新の状態に保つことで、ユーザーに最高の体験を提供し続けることができるのです。 【基本編】売れるスマホECサイト|UXデザインの法則に基づく必須チェックリスト 効果的な「育て方」を実践する前に、まずはサイトが基本的なデザインのポイントを押さえられているかを確認しましょう。 ここでは、心理学に基づいたUXデザインを交えながら、最低限押さえるべき必須項目を解説します。 ① ユーザーの「当たり前」を裏切っていないか?(ヤコブの法則) ユーザーは、他の多くのサイトで学習した「使い方」を、あなたのサイトにも無意識に期待しています。 この期待を裏切らないことが、ストレスのない利用体験の第一歩です。 ECサイトのスマホデザインでは特に「斬新さ」よりも「慣れ親しんだ使いやすさ」を優先しましょう。 ✅ ロゴは左上、カートアイコンは右上など、一般的な場所に配置されているか? ✅ 「こう動くだろう」というユーザーの予測を裏切る挙動はないか? ✅ 操作方法が直感的で、奇抜なデザインになっていないか? ②ボタンはストレスなく押せる大きさ・配置か?(フィッツの法則) ターゲット(ボタンなど)に到達する時間は、その大きさと距離によって決まります。 つまり、ボタンは押しやすい大きさで、押しやすい場所に配置する必要があります。 ✅ ボタンやリンクは、指で確実にタップできる大きさか?(Appleは44px四方を推奨 ) ✅ 「購入」と「キャンセル」など、隣接するボタン同士の間隔は十分か?(ミスタップを防ぐため最低8px以上が推奨 ) ✅ 親指が届きやすい画面の下部など、主要なボタンが最適な場所に配置されているか? ③ 選択肢が多すぎて迷わせていないか?(ヒックの法則) 人は選択肢の数が多ければ多いほど、意思決定に時間がかかります。 ユーザーを迷わせないために、情報を整理して提示することが大切です。 ✅ スマホ画面のナビゲーション項目は多すぎないか? ✅ 商品カテゴリは、大・中・小のように適切に階層化されているか? ✅ 初回訪問時など、適切なタイミングでおすすめ商品を提示し、ユーザーの選択を助けているか? ④ 情報はグループ化され、見やすいか?(ミラーの法則) 人が短期的に記憶できる情報の数は「7つ±2」とされています。 この法則の重要な点は、情報を意味のある小さな塊(チャンク)に分けることで、ユーザーは格段に理解しやすくなるということです。 ✅ 電話番号が「090-1234-5678」のようにハイフンで区切られているか? ✅ 商品詳細ページの情報(スペック、レビューなど)が、見出しごとに整理されているか? ✅ 検索画面の絞り込み条件が、価格帯やカラーなどでグループ化されているか? ⑤ 入力フォームは親切な設計か?(ポステルの法則) 「出力は厳密に、入力は寛容に」という考え方です。 ユーザーが多少不正確な入力をしても、システム側がそれを賢く解釈し、受け入れるべきだという原則です。 ✅ 電話番号が全角で入力されても、半角に自動変換されるか? ✅ 住所の入力で、郵便番号から自動で町名まで入力されるか? ✅ 検索キーワードの表記が少し違っても、「もしかして〇〇?」と候補を提示できるか? ⑥ ポジティブな体験で終われているか?(ピークエンドの法則) 人の経験に対する評価は、感情が最も高ぶった瞬間(ピーク)と、その経験の終わり方(エンド)で決まる、という心理法則があります。ECサイトにおいては、「購入完了」という最後の体験がサイト全体の印象を左右します。✅ 購入完了ページで、丁寧な感謝の言葉を伝えているか。 ⇒ 注文番号を知らせるだけになっていたら注意!✅ 次の購買に繋がるポジティブな情報を提供できているか。 ⇒ 次回使えるクーポンなどを表示すると◎✅ 万が一エラーが起きても、ネガティブな感情を和らげる工夫があるか。 ⇒ 和むようなイラストを表示するなどの対策ができているとGood! 【実践編】売上を伸ばし続けるスマホECサイトの“育て方” 5STEP 基本を押さえたら、いよいよサイトを「育てる」フェーズです。感覚的に改善するのではなく、データに基づいたPDCAサイクルを回していくことが成功の鍵です。 STEP1:【現状分析】データからサイトの課題を特定する まずは、Googleアナリティクスなどのツールを使い、ECサイトの現状を客観的に把握します。 特に、以下の指標は必ず確認しましょう。 デバイス別データ: PCとスマートフォンでのCVR(購入率)や離脱率に大きな差はないか。 主要ページの離脱率: TOPページ、商品一覧、商品詳細など、ユーザーがどこでECサイトを離れているか。 カート投入後の離脱率(カゴ落ち率): 決済プロセスに問題がないか。 STEP2:【仮説立案】数値の裏側にあるユーザー行動を読み解く データは、ユーザーの無言の声です。 その数字の裏側で、ユーザーが何を感じ、どう行動したのかを想像することが重要です。 (例:私たちWebのプロは、「商品詳細ページの離脱率が高い」というデータから、「商品の魅力が伝わる前に、価格や送料で離脱しているのではないか?」あるいは「ボタンが押しづらく、次のアクションに進めずに諦めているのではないか?」といった仮説を複数立てます。) STEP3:【施策検討】仮説を具体的なUI/UXデザインに落とし込む 立てた仮説を検証するために、具体的な改善施策を考えます。 この時、【基本編】で解説した「UXデザインの法則」が、施策の強力な根拠となります。 仮説: 「購入ボタンが小さくて押しづらいのでは?」 施策: フィッツの法則に基づき、ボタンのサイズを大きくし、色も目立つように変更する。 STEP4:【A/Bテスト】思い込みを捨て、効果を正しく検証する 「こうした方が良くなるはず」という思い込みは禁物です。 必ずA/Bテストを行い、新旧のデザインを比較して、どちらが本当に成果に繋がるのかをデータで判断しましょう。 見た目の良いデザインが、必ずしも売上向上に繋がるとは限りません。 STEP5:【効果測定と次の一手】改善をサイクル化する 施策を実行したら、必ず結果を測定し、STEP1に戻ります。 「分析→仮説→施策→検証」というサイクルを回し続けることで、サイトは継続的に成長していきます。 一度に大きく変えるのではなく、小さな改善を積み重ねていくことが成功への近道です。 まとめ:愛情をかけてサイトを育て、ユーザーに愛されるECサイトへ スマホECサイトの成功は、一度のデザイン改修で成し遂げられるものではありません。 リリースをスタート地点とし、ユーザーの行動データに真摯に耳を傾け、愛情をかけて改善を続ける。 この「育てる」という意識こそが、変化の速い市場でユーザーに選ばれ続けるための唯一の方法です。 この記事で紹介した「育て方」を、ぜひ今日からのサイト運営にお役立てください。 もし、データ分析から改善施策の実行までの一貫したサポートや、プロの客観的な視点でのサイト診断が必要になったら、私たちキノスラへお気軽にご相談ください。 お問い合わせ ECサイト制作・コンサルティングに関するお見積り、サービスに関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ

【保存版】ECサイト運用代行とは?費用相場から選び方、おすす…

ECサイトの運用、「どこから手をつけるか分からない…」とお困りではありませんか? 日々多くの業務に追われるECサイトの担当者様の中には、集客や売上アップのための施策に、なかなか時間を割けない方も多いのではないでしょうか。 「やるべきことは分かっているが、リソースが足りない」 「そもそも、何から手をつけるべきか判断できない」 この記事を読めば、そんなお悩みを解決する 「ECサイト運用代行」の基本 から、自社の状況に合った 最適な業者の選び方 まで、その全てが分かります。 ECサイト運用代行とは?基本を1から解説 まずは「ECサイト運用代行」がどのようなサービスなのか、基本から確認していきましょう。 [ECサイト運用代行の基本1] 主な業務内容 ECサイト運用代行は、サイト運用に関わる様々な業務を代行してくれるサービスです。 その範囲は多岐にわたりますが、主に以下のような業務を依頼することができます。 [ECサイト運用代行の基本2] 料金体系と費用相場は? 料金体系は、主に「月額固定型」と「成果報酬型」の2つに分けられます。 料金体系 特徴 費用相場 月額固定型 毎月決まった費用を支払う。依頼する業務範囲によって金額が変動する。 20万円~100万円/月 成果報酬型 売上やコンバージョンに応じて費用が発生する。「売上の〇%」といった形で設定されることが多い。 売上の5%~20% どこまでの業務を依頼するかによって費用は大きく変動するため、まずは自社の予算と依頼したい業務内容を整理することが重要です。 [ECサイト運用代行の基本3] メリット・デメリットを整理 ECサイト運用代行の利用には、メリットとデメリットの両方があります。 双方を理解した上で、導入を検討しましょう。 【メリット】 ・プロの専門知識やノウハウを活用できる ・人手不足を解消し、社員はコア業務に集中できる ・最新のECトレンドや集客手法をキャッチアップできる ・自社で人材を採用・育成するコストを削減できる 【デメリット】 ・外部に委託するためのコストが発生する ・社内に運用ノウハウが蓄積されにくい場合がある ・コミュニケーションコストが発生する ・代行業者によってスキルや得意分野に差がある 【担当者向け】失敗しないECサイト運用代行業者の選び方5ステップ 数ある代行業者の中から、自社に最適な一社を見つけるための具体的な手順を5つのステップで解説します。 🚩 STEP1:目的を明確にする(売上UP?業務効率化?) まず初めに、「なぜ運用代行を依頼したいのか」という目的を明確にしましょう。 「とにかく売上を前年比150%にしたい」のか、「問い合わせ対応などのノンコア業務を効率化したい」のかで、選ぶべき業者は大きく異なります。 目的が具体的であるほど、依頼後のミスマッチを防ぐことができます。 🔎 STEP2:代行業者をリサーチし、候補をリストアップする 目的が明確になったら、Web検索や業界の評判、比較サイトなどを活用して候補となる業者をリストアップします。 各社のウェブサイトを見て、実績や得意領域、企業理念などを確認し、自社の目的と合致しそうな業者を5社程度選びましょう。 ✉ STEP3:問い合わせ・初回ヒアリングを受ける リストアップした業者に問い合わせ、初回のヒアリングを受けます。 この段階では、STEP1で明確にした目的や課題、予算などを伝え、各社の担当者の対応や専門性を見極めましょう。業者の強みや、どのような支援ができそうかといった大まかな提案を確認します。 ⚖ STEP4:比較検討する(見るべき5つのポイント) 初回ヒアリングを経て、感触の良かった3社程度に絞り込み、具体的な提案と見積もりを依頼します。 複数社から提案を受けたら、以下の5つのポイントで比較検討します。 実績・事例 :自社の業界や商材と近い実績があるか 料金・契約内容 :料金体系は明確か、契約期間に縛りはないか サポート範囲 :自社が依頼したい業務をカバーしているか 提案力 :課題に対して、具体的な改善策を提示してくれるか コミュニケーション :担当者との相性や報告・連絡の頻度は適切か 📝 STEP5:契約内容を詰め、最終決定する 比較検討の結果、最も信頼できると判断した1社を選びます。契約前には、業務の範囲、レポートの形式、定例会議の頻度、契約期間といった詳細な条件を双方でしっかりと確認し、認識の齟齬がない状態にしてから契約を締結しましょう。特に「提案力」や「コミュニケーション」は、事業を共に成長させるパートナーとして非常に重要な要素です。 目的別におすすめのECサイト運用代行業者15選 ここでは、目的別に強みを持つおすすめの運用代行業者をご紹介します。 3-1. 【総合力タイプ】幅広く相談したい企業向け 戦略立案から実務まで、EC運用全体をワンストップで任せたい企業におすすめの業者です。 ・アートトレーディング株式会社 15年以上の豊富な実績を持つ老舗。サイト構築から物流(フルフィルメント)、プロモーションまで一気通貫でサポート。特にアパレルや雑貨領域に強みを持ち、企業のブランド価値を高める支援が特徴です。 ・株式会社いつも 東証グロース市場に上場する大手EC支援企業。楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど主要モールから自社ECサイトまで幅広く対応。データに基づいた戦略的なコンサルティングと実行力が強みです。 3-2. 【モール特化タイプ】楽天市場・Amazonに強い企業向け 楽天市場やAmazonなど、特定のECモールでの売上最大化に強みを持つ業者です。 ・株式会社 Proteunum (プロテーナム) 楽天市場の支援に強みを持ち、楽天出身のコンサルタントが多数在籍。楽天RMSの分析から戦略立案、ページ制作、広告運用までを一貫してサポートし、多くの店舗を成功に導いた実績があります。 ・アグザルファ株式会社 Amazonコンサルティングに特化した専門企業。元Amazon社員が多数在籍し、Amazonのアルゴリズムを熟知した上でのSEO対策や広告運用、転売対策など、売上を最大化する独自のノウハウを持っています。 3-3. 【マーケティング強化タイプ】集客やリピート施策に強い企業向け SEO対策や広告運用、CRMなど、特に集客や顧客育成の施策を強化したい企業におすすめの業者です。 ・株式会社キノスラ ECサイトの真の成長は、単なる表面的な施策の実行だけでは実現できません。 私たちキノスラは、顧客が商品と出会い、購入し、そしてリピーターとなるまでの「顧客体験(CX)」を最重要視しています。 このCXを向上させることを核に、戦略立案から集客(SEO・広告)、サイト改善、データ分析、CRMに至るまで、EC事業の全てを一気通貫で支援します。 小手先のテクニックではなく、データ分析に基づいた論理的かつ本質的なマーケティング施策に絶対的な強みを持っています。 例えば、「集客はできているのに売上に繋がらない」「リピーターがなかなか増えない」といった複雑な課題に対し、アクセス解析ツールだけでなく、ヒートマップやユーザーインタビューなども駆使し、顧客の行動心理まで深く掘り下げて真の原因を特定。 その上で、貴社のビジネスモデルと顧客像に合わせた最適な改善提案と実行力で、中長期的な事業成長を確実なものにします。 「ECサイトを、単なる販売チャネルではなく、顧客とのエンゲージメントを深めるブランド体験の場にしたい」と考える企業様にとって、キノスラは理想の事業パートナーとなります。 ・株式会社これから 自社ECサイトの売上アップに特化。特にSEO対策やコンテンツマーケティングに強みを持ち、「どヘンタイ」と自称するほどの専門性で、広告費に頼らない集客基盤の構築を支援します。 3-4. 【越境EC・BtoB特化タイプ】など 海外向けの越境ECや、法人向けのBtoBのECサイトなど、専門的なノウハウが必要な領域に特化した業者です。 ・株式会社スクロール360 通販事業80年以上の歴史を持つスクロールグループの一員。BtoB、BtoC問わず、EC運営から物流、決済、顧客対応までフルフィルメントサービスを提供しており、特に物流機能と連携した安定的なBtoB-EC運営に強みを持ちます。 ・株式会社ecbeing 中堅・大手企業向けのECサイト構築で国内トップクラスの実績を誇り、BtoB-ECプラットフォームも提供。複雑な取引形態や価格設定に対応するBtoB特有の要件を深く理解し、最適なソリューションを提案します。 【もう一歩深く】業者を「事業パートナー」に変えるための考え方 最後に、運用代行業者を単なる「業者」で終わらせず、事業を共に成長させる「パートナー」とするための考え方についてお伝えします。 4-1. 「作業代行」と「事業パートナー」の違いとは? 「作業代行」は、指示された業務を忠実に実行してくれる存在です。 一方、「事業パートナー」は、貴社の事業目標を深く理解し、その達成のために能動的に提案・実行してくれる存在です。 EC事業を大きく成長させるためには、後者のようなパートナーを見つけることが不可欠です。 4-2. 契約後の効果を最大化させるためのコツ 効果を最大化する鍵は、代行業者に「丸投げ」しないことです。 そして最も重要なのは、単に売上数字を追うだけでなく、その先にある「顧客体験(CX)」という視点をパートナーと共有できるかです。 顧客が商品を知り、興味を持ち、購入し、そしてファンになるまでの一連の体験を、いかに質の高いものにしていくか。 この視点を共有し、共に顧客と向き合ってくれる業者こそが、貴社の事業を次のステージへと導いてくれるはずです。 自社の目的に合った運用代行業者を見つけ、EC事業を加速させよう この記事では、ECサイト運用代行の基本から、失敗しない選び方、そして事業を成功に導くための考え方までを解説しました。 運用代行は、正しく選んで活用すれば、EC事業を飛躍させるための強力な推進力となります。 ぜひこの記事で紹介したステップを参考に、貴社にとって最高のパートナーを見つけてください。 キノスラでは、CX(顧客体験)を重視したECサイトの集客・運用支援を行っています。 「自社の課題に合った具体的な提案が欲しい」「まずは専門家の意見を聞いてみたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ ECサイト制作・コンサルティングに関するお見積り、サービスに関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ

【法人向け】ECサイト構築、何から始める?「最初に決めるべき…

法人向けECサイト構築、プロジェクトの進め方に不安はありませんか? 法人向けのECサイト立ち上げを検討する際、「何から始めるべきか」という問いは、多くの担当者が抱える共通の悩みです。 しかし、ご安心ください。 成功への道筋は、明確なステップに基づいた「事前の準備」にあります。 いきなりツールや制作会社を探し始めるのではなく、その前にビジネスの土台となる「3つのこと」を定義することが、成果の出るECサイトを実現する上で最も重要です。 この記事では、法人向けECサイト構築で失敗しないために「最初に決めるべき3つのこと」と、その後の具体的な全手順を徹底解説します。 貴社のプロジェクトを成功に導く、確かなロードマップとしてご活用ください。 【最重要】法人向けECサイト構築で「最初に決めるべき3つのこと」 法人向けECサイトの構築を成功させるためには、システム開発といった技術的な話の前に、ビジネスの根幹を定める「上流工程」が極めて重要になります。 ここでは、その最大の核となる3つの要素について解説します。 ① 目的 :なぜ、あなたの会社はECサイトを始めるのか? まず最初に、「なぜECサイトを構築するのか」 という目的を徹底的に深掘りしましょう。 「業務を効率化したい」「新しい販路を拡大したい」といった漠然とした目的で満足してはいけません。 「どの部署の、誰の、どんな業務負担を、どのように軽減するためか」 「これまでアプローチできなかった、どの地域の、どんな企業にアプローチするためか」 このように、具体的なレベルまで掘り下げることが重要です。 🚩例えば「電話やFAX受注を効率化したい」という曖昧な目的のままでは、現場の課題を本当に解決できるサイトにはなりません。 ECサイトの管理画面が複雑で、結局、FAXを見ながら手入力した方が早い、ということになれば本末転倒です。 機能は揃っていても受注担当者にとっては「かえって手間が増える」ものになり、社内では誰も使わない…という失敗に繋がるケースは少なくありません。 ② 提供価値 :誰に、何を提供して喜んでもらうのか? 次に、 「誰に、どのような価値を提供して喜んでもらうのか」 を明確にします。 ターゲットとなる顧客は、長年の取引がある既存顧客でしょうか。 それとも、まだあなたの会社を知らない新規の顧客でしょうか。 ターゲットが既存顧客であれば、過去の取引履歴に基づいた再発注のしやすさや、特別な価格設定といった利便性が価値になります。 一方、新規顧客がターゲットであれば、分かりやすい製品情報や導入事例、信頼できる実績を提示できること自体が重要な価値となるでしょう。 商品そのものだけでなく、どんな情報や体験があれば顧客が「このサイトは便利だ」「ここで買いたい」と感じるかを考える視点が、本当に使われるサイトを作る鍵となります。 ③ ゴール :どうなったら「成功」と言えるのか? 最後に、ECサイトがどうなったら「成功」と判断するのか、具体的なゴールを設定します。 単に「売上〇〇円アップ」というゴールだけでは不十分です。 例えば、「電話やFAXによる受注業務の工数を月間で〇〇時間削減する」「特定の新商品に関する問い合わせ件数を〇〇件増やす」など、測定可能で具体的な指標(KPI)を設定することが大切です。 🚩ゴールが曖昧だと、サイト公開後に投資対効果を正しく判断できず、次の一手となる改善活動を続けることが困難になってしまいます。 「3つのこと」が決まった後の法人向けECサイト構築 全6ステップ 「目的・提供価値・ゴール」というビジネスの根幹が決まったら、いよいよ具体的な構築ステップに進みます。 ここでは、ECサイトを立ち上げるまでの流れを6つのステップでご紹介します。 Step1:要件定義 最初に決めた「目的」と「ゴール」を達成するために、ECサイトにどのような機能が必要かを具体的に洗い出していく作業です。 例)「既存顧客の業務効率化」が目的なら、「過去の注文履歴からの再発注機能」や「顧客ごとの掛け率設定機能」などが必要になる。 Step2:構築方法の選定 ECサイトの構築方法には、主にSaaS型、パッケージ型、フルスクラッチ開発といった選択肢があります。 それぞれにメリット・デメリットがあるため、自社の目的や予算、将来の拡張性などを踏まえて、最適な方法を中立的な視点で選ぶことが重要です。 Step3:パートナー(業者)選定 共にプロジェクトを進める制作会社や開発会社を選定します。技術力の高さはもちろんですが、「最初に決めるべき3つのこと」で定めたビジネスの目的を深く理解し、同じ方向を向いて走ってくれるパートナーかどうかを見極めることが成功の鍵を握ります。 Step4:設計・デザイン 要件定義に基づき、サイトの具体的な画面構成やシステムの動きを設計します。 ユーザーが直感的に操作できる、分かりやすく使いやすいデザインを目指します。 Step5:開発・テスト 設計書に沿って、エンジニアがプログラムを組み、ECサイトを実際に構築していきます。 法人向けということもあり、大量注文に対する値引きや見積もり機能など、様々な機能が組み込まれているケースがあります。 完成後は、様々な状況を想定してテストを行い、不具合がないかを入念にチェックします。 Step6:公開・運用開始 テストをクリアしたら、いよいよECサイトをインターネット上に公開します。 しかし、公開はゴールではなくスタートであり、設定した目標(GOAL)を達成するために、分析と改善を繰り返していく運用フェーズが始まります。 プロが答える!法人向けECサイト構築のよくある疑問(Q&A) ここでは、法人向けECサイトの構築を検討されている担当者様からよくいただく質問にお答えします。 Q1. 費用はどのくらいかかる? 構築方法や搭載する機能の複雑さによって大きく変動します。 大まかな目安として、SaaS型であれば数十万円から、パッケージ型であれば数百万円から、完全オリジナルのフルスクラッチ開発であれば数千万円以上になる場合もあります。 自社の目的達成に、どの程度の投資が妥当かを検討することが大切です。 Q2. 期間はどのくらいかかる? こちらも規模によりますが、計画段階から要件定義、開発、公開まで、一般的には半年から1年以上かかるプロジェクトになることが多いです。 ただし、SaaS型のサービスを利用するなど、要件が明確になっていれば3ヶ月程度で公開できるケースもあります。 いずれにせよ、社内での目的整理や要件定義をしっかりと行うことが、結果的にプロジェクト全体をスムーズに進めることに繋がります。 Q3. 社内にIT担当がいなくても大丈夫? はい、大丈夫です。 その場合、プロジェクトをリードしてくれる信頼できるパートナーとの連携がより一層重要になります。 専門的な知見を持つパートナーに相談しながら、二人三脚でプロジェクトを進めていくことで、社内にIT担当者がいなくても成功させることは十分に可能です。 まとめ:法人向けECサイトの成功は、ビジネスを深く理解することから始まる 本記事では、法人向けECサイトの構築を成功させるために、まず 「目的・提供価値・ゴール」 という3つのことを決める重要性と、その後の 具体的なステップ について解説しました。 技術やデザインの前に、自社のビジネスを深く理解し、ECサイトを「何のために、誰に、何を提供するのか」を明確にすることが、プロジェクトの成否を分ける最も重要なポイントです。 もし、この「最初に決めるべき3つのこと」を自社だけで整理するのが難しい、あるいは客観的な意見が欲しいと感じた際には、私たちのような専門家が壁打ち相手になることもできます。 特定のツール販売を目的としない中立的な立場から、貴社のビジネスに最適なご支援をいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。 お問い合わせ ECサイト制作・コンサルティングに関するお見積り、サービスに関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ

ECサイトコンサル選び、9割が知らない「契約前に聞くべき”悪…

ECサイトの売上を飛躍させるため、外部の専門家である「ECサイトコンサル」の導入を検討されている担当者様も多いのではないでしょうか。 しかし、いざ外部の力を借りようと思っても、 「そもそもECサイトコンサルって、一体どこからどこまでやってくれるの?」 「何でも解決してくれる魔法使いのような存在?」 といった漠然としたイメージしかなく、具体的な依頼内容を整理しきれない、というお声もよくお聞きします。 そこで本題に入る前に、まずは「ECサイトコンサルとは何か」を明確に定義しておきましょう。 まずはここから!「ECサイトのコンサル」って、一体何をしてくれるの? 一言でいうと、ECサイトコンサルタントとは、ECサイトの成長における「羅針盤」であり、目標達成まで一緒に走る「伴走者」です。 羅針盤として: データ分析や市場調査に基づき、あなたのECサイトが進むべき正しい方向(戦略)を示します。 伴走者として: 示された戦略を実行に移し、日々の細かな改善から大きな施策まで、目標達成まで二人三脚でサポートします。 その業務範囲は非常に多岐にわたりますが、主な仕事内容を分解すると以下のようになります。 ECサイトコンサルの主な仕事内容 コンサルティング会社によって得意領域は異なりますが、一般的には以下のような業務をカバーします。 戦略立案サイトの現状分析(アクセス解析、競合調査)から課題を洗い出し、目標(KGI/KPI)を設定。その目標を達成するための具体的な戦略と実行計画を策定します。 集客支援SEO対策による検索エンジンからの流入増や、リスティング広告・SNS広告の運用代行、インフルエンサーマーケティングなど、新規顧客を獲得するための施策を幅広く支援します。 サイト改善(UI/UX)お客様がサイト内で迷わず、快適に買い物できるような“お店作り”をお手伝いします。具体的には、商品の探しやすさ(導線改善)や、購入手続きの簡略化(カゴ落ち対策)などを行い、購入率(CVR)の向上を目指します。 リピート施策(CRM)一度購入してくださったお客様に、再度お店を訪れてもらうための仕組みを作ります。メールマガジンの配信設計やLINE公式アカウントの活用、顧客データの分析に基づいたアプローチなどを支援します。 運用効率化・業務改善日々の商品登録や在庫管理、受注処理といったバックエンド業務のフローを見直し、非効率な部分を特定。ツールの導入などを通じて、運営チームの負担を軽減し、より創造的な業務に集中できる環境を整えます。 どんな時にECサイトコンサルを頼るべき? もし、あなたの会社が以下のような状況に一つでも当てはまるなら、ECサイトコンサルの導入は非常に有効な選択肢となります。 【課題】売上の“天井”が見えてきたいろいろな施策を試したが、売上が頭打ちになっている。客観的な視点と、これまでとは違う新しい打ち手が必要。 【課題】やるべきことが多すぎて、手が回らないECサイト運営は、商品の企画からサイト更新、広告運用、顧客対応まで業務が多岐にわたる。日々の業務に追われ、本来やるべき戦略的な施策に時間を割けない。 【課題】社内に専門的なノウハウがない「広告運用を始めたが効果が出ない」「SEOって何から手をつければいいの?」といった、専門知識や最新の成功事例が社内に不足している。 さて、「ECサイトコンサル」の役割と必要性が見えてきたところで、いよいよ本題です! これだけ多岐にわたる業務だからこそ、「誰に頼むか」が成功の9割を決めると言っても過言ではありません。 しかし、なぜ優良なECサイトコンサルは「普通の質問」だけでは見抜けないのでしょうか? 「実績は豊富ですか?」 「料金体系を教えてください」 これらの“当たり障りのない質問”をしても、各社の担当者から返ってくるのは、事前に準備された完璧な回答ばかり・・・。 ウェブサイトに書かれている以上の情報を引き出し、その会社の本質を見抜くのは至難の業です。 その結果、契約後に「こんなはずではなかった…」というミスマッチが起こり、貴重な時間とコストを失ってしまうケースが後を絶ちません。 本記事では、そのような失敗を未然に防ぐため、コンサルタントが思わず“本音”で語りだす、少し意地悪で、しかし本質を突く「悪魔の質問」を具体的に伝授します。 この記事を読めば、数多あるコンサル会社の中から、本当に信頼できるパートナーを見極める「慧眼」が手に入るはずです。 そのコンサル契約、危険かも? 「悪魔の質問」をしないと陥る3つの罠 なぜ、踏み込んだ質問が必要なのでしょうか。 それは、凡庸な質問だけでは、実力のないコンサル会社と契約してしまうリスク、すなわち「罠」にはまってしまうからです。 罠①:戦略だけの「口だけコンサル」 立派な戦略資料や分厚い提案書は出てくるものの、実行フェーズになると「それは御社でお願いします」と綺麗にボールを返されるパターンです。 サイトの仕様や現場の運用体制を無視した理想論に振り回され、結局何も実現できずに、高額な月額費用だけが消えていきます。 罠②:レポート作成が仕事の「作業だけコンサル」 毎月、見た目は美しいグラフが並んだレポートは提出されるものの、「で、来月は何をすれば売上が上がるの?」という最も知りたい問いには明確な答えがないパターンです。 数値を報告するだけで、具体的な改善アクションに繋がらないため、事業は一向に前進しません。 罠③:自社の状況を無視した「コピペ提案コンサル」 どこかの成功事例をそのまま持ってきたような、自社のブランドや顧客層に合わない施策を提案されるパターンです。 業界や商材への理解が浅く、的外れな施策にコストと時間を割いた結果、成果が出ないばかりか、ブランドイメージを損なう危険性すらあります。 これで本性が見える!ECサイトコンサルの実力を測る”悪魔の質問”7選 ここからが本題です。 これから紹介する7つの質問を、ぜひ商談の場で投げかけてみてください。 相手の表情や回答の深さから、真のパートナーとなり得るかが見えてくるはずです。 質問①:「ご支援された中で、最も困難だった(失敗した)事例とその突破口を教えてください」 この質問の意図 華やかな成功事例は誰でも語れます。 しかし、予期せぬ困難や失敗にどう向き合い、どう乗り越えたかという生々しい話にこそ、その会社の誠実さや本当の問題解決能力が現れます。 他責にせず、自社の課題として向き合った経験があるかを探りましょう。 見るべきポイント 良い回答◎: 具体的な状況、課題、試行錯誤のプロセス、そして失敗から得た学びを、当事者として具体的に語れる。 悪い回答×: 「特にありません」「守秘義務で言えません」と回答をはぐらかす。あるいはクライアントや外部環境のせいにする。 質問②:「この施策、弊社のサイトで実装する場合、考えられる技術的なリスクや障壁は何ですか?」 この質問の意図 ECサイトコンサルは、マーケティング戦略だけでなく、それを実現するサイトの技術的な側面も理解している必要があります。 制作現場を知らないコンサルタントは、この質問に具体的に答えられません。 「絵に描いた餅」で終わらない、実行力のあるパートナーかを見極めます。 見るべきポイント 良い回答◎: 「お客様のサイトが使っているカートシステムですと、この施策は〇〇という懸念があるので、△△という代替案も考えられます」など、具体的な技術的知見を基に回答できる。 悪い回答×: 「問題なくできます」「やってみないとわかりません」など、根拠のない精神論や安請け合いで終わる。 質問③:「もし弊社を担当する場合、最初の3ヶ月でどのような成果を、どんな手順で目指しますか?」 この質問の意図 短期的な成果を約束させるのが目的ではありません。 自社のビジネスモデルや現状の課題を短時間でどれだけ理解し、現実的で具体的なアクションプランを描けるか、その思考プロセスを見ます。 見るべきポイント 良い回答◎: 現状分析から始め、課題の優先順位をつけ、具体的なKPIを設定した上で、現実的な目標とアクションプランを提示できる。 悪い回答×: 「売上を2倍にします!」といった非現実的な目標や、「広告を強化します」といった抽象的な施策しか語れない。 質問④:「成果が出なかった場合、どのような分析を行い、どういった代替案を考えますか?」 この質問の意図 どんなに優秀なコンサルでも、施策が100%成功する保証はありません。 重要なのは、うまくいかなかった時にどう動くかです。リスク管理能力と、失敗を次に活かすための誠実な姿勢があるかを確認します。 見るべきポイント 良い回答◎: 施策の結果を多角的に分析し、仮説を立て直す具体的なプロセスを語れる。また、予め複数の代替案を想定している。 悪い回答×: 「成果は必ず出します」と一点張り。「その時はその時考えます」と思考を放棄している。 質問⑤:「逆に、弊社側がこのプロジェクトを成功させるために、最大限協力すべきことは何ですか?」 この質問の意図 「全てお任せください」と言うコンサルタントは一見頼もしく見えますが、危険信号です。 EC事業の成功は、コンサル会社とクライアント企業の二人三脚でしか成し遂げられません。 「丸投げ」を許さず、対等なパートナーとして事業を成功させようという当事者意識があるかを見ます。 見るべきポイント 良い回答◎: 「商品への想いや顧客の生の声を共有してほしい」「週1回の定例会には必ずご出席いただきたい」など、クライアントに求める協力を具体的に提示できる。 悪い回答×: 「いえ、何もありません。全て弊社でやりますので」と答える。 質問⑥:「契約範囲外だとしても『本来やるべき』と考える施策がもしあれば、教えてください」 この質問の意図 目先の契約範囲に捉われず、クライアントの事業全体の成功を考えられるか。 その担当者の視野の広さや、ビジネス全体を俯瞰して提案できる視座の高さを確認します。 見るべきポイント 良い回答◎: ECサイトの改善だけでなく、SNS活用、CRM、ブランディング、場合によっては商品開発や物流など、事業全体に目を向けた提案ができる。 悪い回答×: 「契約範囲外のことはわかりません」と思考を停止してしまう。 質問⑦:「あなたのチームが、他のコンサル会社に絶対に負けないと自負している点は何ですか?」 この質問の意図 「実績が豊富」「サポートが手厚い」といった抽象的な強みではなく、その会社が持つ独自の「哲学」や「価値観」を引き出します。自社の差別化要因を自信をもって言語化できるチームは、提供するサービスの質も高い傾向にあります。 見るべきポイント 良い回答◎: 「私たちは制作も内製しているため、施策の実現スピードが違います」「データ分析だけでなく、顧客心理の理解を最も重視しています」など、独自の哲学や具体的な強みを熱量をもって語れる。 悪い回答×: どこでも言えるような、ありきたりな強みしか出てこない。 ちなみに…これらの「悪魔の質問」に私たちキノスラが答えるなら ここまで解説してきましたが、キノスラ自身がこれらの質問をされたらどう答えるのか。私たち株式会社キノスラは、Web制作とマーケティング運用の両方を手掛ける「伴走企業」です。その立場から、いくつかの質問に真摯にお答えします。 質問②:「この施策、弊社のサイトで実装する場合、考えられる技術的なリスクや障壁は何ですか?」への回答 まず、お客様のサイトが使用しているカートシステム(例: Shopify、EC-CUBE)の仕様と、現在導入されているアプリやプラグインを詳細に確認させていただきます。 その上で、ご提案した〇〇という施策は、△△という手法で実装可能ですが、現在お使いの□□と干渉し、表示崩れや動作不良を起こす可能性が考えられます。 そのため、必ず事前にステージング環境(テスト環境)を構築し、徹底的に検証してから本番環境に実装する、という手順を踏ませていただきます。 私たちはWeb制作会社でもあるため、机上の空論で終わらない、技術的な裏付けのある実現可能なご提案を信条としています。 質問⑤:「逆に、弊社側がこのプロジェクトを成功させるために、最大限協力すべきことは何ですか?」への回答 事業の成功に向けた”チーム”として、施策の実績データやお客様のお声などの共有をお願いさせていただくかと思います。 実際のデータとお客様の想いを掛け合わせることで、初めて血の通ったECサイトが実現できると考えています。 質問⑦:「あなたのチームが、他のコンサル会社に絶対に負けないと自負している点は何ですか?」 「私たちの最大の強みは、「EC事業の現場を知り尽くした、事業者目線の伴走力」です。 具体的には、私たちのチームには、次のような経歴を持つメンバーが複数名在籍しています。 ・幅広い商材を扱う総合通販会社(事業会社)の出身者 ・自社ECサイトの運営、Web広告、SNSマーケティング、DB運用、顧客リサーチまで、事業サイドで一気通貫の経験を持つ これにより、単なる制作会社やコンサルタントという立場だけでなく、 ・発注側である「事業者」の視点 ・受注側である「制作会社」の視点 この両者の視点を持ち合わせているのが、他社にはないと自負している点です。 事業者様のKPIや事業全体の状況を深く理解した上で、本当に必要な施策をご提案できます。 もし、このようなスタンスの会社に少しでも興味をお持ちいただけましたら、お気軽にご相談ください。 お問い合わせ まとめ:「良い質問」が、事業を成功に導くパートナーシップを築く 本記事でご紹介した「悪魔の質問」は、コンサル会社を一方的に試すためのものではありません。 これらの質問を投げかけるプロセスは、自社がEC事業に本気で取り組む覚悟を再確認し、その熱量をパートナー候補と共有する「対話」の機会でもあります。 良い質問は、良い関係を築く第一歩です。 この記事が、あなたが最高のパートナーと出会い、EC事業を成功に導く一助となれば、これほど嬉しいことはありません。 お問い合わせ ECサイト制作・コンサルティングに関するお見積り、サービスに関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ

ECサイト集客の全手法と優先順位|あなたの"今"やるべき事が…

ECサイトの売上を伸ばすため、Web広告、SEO、SNS運用…と、世の中には無数の集客手法が存在します。 しかし、その選択肢の多さゆえに、「結局、自社にとっての正解はどれなんだ?」と迷っていませんか? あるいは、流行の施策に次々と手を出し、一つひとつが中途半端になって成果が見えない…。 そんな「施策疲れ」に陥っているケースも少なくありません。 成果に繋がらない根本的な理由は、取り組むべき施策の「優先順位」を見誤っていることにあります。 必要なのは、あなたのECサイトの立ち位置を確認し、次に何をすべきか、その優先順位を考えることです。 この記事では、ECサイトの状況を客観的に把握できるWEB診断をご用意しました。 診断結果をもとに、数多くのECサイトを支援してきた私たち専門家が、あなたのサイトにとって「今」本当に必要な打ち手のヒントを分かりやすくナビゲートします。 まずは現在地を知ろう! ECサイトの3つの成長フェーズ診断 効果的な施策を打つための第一歩は、自社のECサイトが今どの段階にいるのかを客観的に把握することです。 以下の簡単なチェックリストで、あなたのサイトの"今"を診断してみましょう。 【WEB診断】あなたのECサイトはどのフェーズ? ◆ フェーズ1:認知・集客期(目安:月商0〜10万円) □ サイトを立ち上げたばかりだ □ Googleで自社名や商品名を検索しても上位に出てこない □ 1日のアクセス数が10未満の日が多い □ SNSアカウントはあるが、何を投稿すればいいか分からない ◆ フェーズ2:CVR改善・売上安定期(目安:月商10〜100万円) □ ある程度のアクセスはあるが、購入に繋がらない □ カゴ落ちは多いと思うが、対策できていない □ 新規顧客が中心で、リピート購入が少ない □ 広告を出しているが、費用対効果が合っているか不明 ◆ フェーズ3:LTV最大化・事業拡大期(目安:月商100万円~) □ 売上は安定してきたが、利益率が伸び悩んでいる □ もっと顧客単価を上げたいが、方法が分からない □ 新規顧客の獲得コストが高くなってきた □ ブランドのファンを増やし、他社との差別化を図りたい ご自身のサイトがどのフェーズにあるか、おおよそ掴めたでしょうか。 次の章からは、診断結果に基づいた具体的な打ち手を解説していきます。 【フェーズ別】EC集客ロードマップと具体的な施策 ここからは、診断結果で明らかになったフェーズごとに、取り組むべき施策のロードマップと具体的なアクションを解説します。 ご自身のフェーズに合わせて、お読みください。 EC集客フェーズ1のアクション:まずは「知ってもらう」ための最初の施策 この段階の目標は、ただ一つ。 「サイトの存在を知ってもらい、最初のアクセスを獲得すること」です。 まずはコストを抑えつつ、着実にできることから始めましょう。 ■1-1. 検索で見つけてもらうための最低限のSEO まずは、お客様が検索するであろうキーワードを想像し、サイトのタイトルや各ページの説明文(ディスクリプション)に設定しましょう。 これだけでも、検索エンジンに「何のサイトか」を正しく認識してもらえます。 ■1-2. ターゲットがいるSNSでの発信 アカウントを開設し、あなたの商品の魅力や世界観を発信しましょう。 重要なのは継続です。 例えば、見た目が重要なアパレルや雑貨ならInstagram、専門的な知識が求められるBtoB商材ならX(旧Twitter)での情報発信が有効です。 ■1-3. 目的に合わせて選ぶWeb広告 Web広告は、短期間で多くの人にサイトの存在を知ってもらうための有効な手段です。 広告には様々な種類があり、目的や商材に合わせて使い分けることが重要です。 ◆ 検索広告(リスティング広告) 検索キーワードに連動して表示される広告です。 「今すぐ客」にアプローチできる、Web広告の基本です。 ◆ ディスプレイ広告 Webサイトやアプリの広告枠に、画像や動画(バナー)で表示する広告です。 まだ商品を知らない潜在層に広くアプローチできます。 ◆ SNS広告 Instagram、X(旧Twitter)、Facebookなどで、ユーザーの興味関心や年齢・地域などに基づいて配信する広告です。 ◆ 動画広告 YouTubeなどの動画プラットフォームで、コンテンツの前後や途中に配信されます。 商品の魅力や世界観を伝えやすいのが特長です。 ◆ アフィリエイト広告 ブロガーやインフルエンサーに商品を紹介してもらい、その成果(購入や申込み)に応じて報酬を支払う「成果報酬型」の広告です。 これらの広告は、Google広告やYahoo!広告、各SNSのプラットフォームを通じて配信できます。 特に近年では、Google広告の「P-MAX」という配信手法が主流になっています。 これは、広告の見出しや画像などをいくつか用意するだけで、AIがGoogleのあらゆる広告枠(検索、ディスプレイ、YouTubeなど)へ自動で最適に配信してくれる仕組みです。 運用の手間が比較的少なく済むため、初心者の方でも始めやすいでしょう。 --------- 🔎【集客コラム】 初心者がやりがちなSNS運用の罠。フォロワー数より重視すべき指標とは? SNS運用を始めると、ついフォロワーの「数」を追いかけてしまいがちです。 しかし、本当に重要なのは、つまりあなたのビジネスに興味を持ってくれるエンゲージメント率(いいね!やコメントなどの反応率)です。 フォロワーが1万人いても、誰も反応してくれなければ意味がありません。 100人でも、投稿のたびに購入や問い合わせをしてくれる方が、ビジネスにとっては遥かに価値があるのです。 --------- EC集客フェーズ2のアクション:来た人を「逃さない」ための改善施策 アクセスが増えてきたこの段階では、「せっかく来てくれたお客様をいかに購入まで導き、逃さないか」が最重要課題です。 サイト内部の改善に注力しましょう。 ■2-1. 商品ページの魅力付け 比較検討期間が長い高単価な商材ほど、購入前の不安を解消する丁寧な情報提供がCVR(購入率)を大きく左右します。 ・写真は綺麗か? ・説明文は分かりやすいか? ・お客様の声(レビュー)はあるか? など、お客様の立場になって自分たちのECサイトを確認し、購入を決断するのに必要な情報が整っている環境を作りましょう。 ■2-2. カゴ落ち対策 サイトを離脱しようとした瞬間にクーポンを表示するポップアップや、カゴに商品を入れたまま忘れているお客様へのリマインドメールは、即効性の高い施策です。 簡単に導入できるツールも多数あります。 ■2-3. リピートを促す仕組み作り メルマガやLINE公式アカウントを開設し、お客様と繋がり続けましょう。 化粧品や食品などの消耗品であれば、セールの案内や新商品の情報だけでなく、「次回使えるクーポン」など、次の購入を後押しするきっかけ作りが効果的です。 --------- 🔎【コラム】 アクセス解析で見るのはPV数じゃない?コンサルタントがチェックする3つの指標 PV数(閲覧数)だけを見て一喜一憂していませんか? 私たちがクライアント様のサイトを分析する際に必ずチェックするのは、以下の3つの指標です。 ①直帰率 ②コンバージョン率(CVR) ③平均滞在時間 これらの指標を見ることで、  「ユーザーがサイトに満足しているか」  「目的(購入など)を果たせているか」 といった、売上に直結するサイトの健康状態が見えてくるのです。 --------- EC集客フェーズ3のアクション:「ファンを育て、売上を伸ばす」ための応用施策 売上が安定してきたら、次の目標は「LTV(顧客生涯価値)の最大化」と「事業のスケールアップ」です。 お客様との関係を深め、より盤石な収益基盤を築きましょう。 ■3-1. CRMを活用した顧客分析とセグメント配信 顧客管理ツール(CRM)を導入し、「購入頻度」「購入単価」などで顧客をグループ分け(セグメント化)しましょう。 そして、「優良顧客には限定セールの案内」「しばらく購入のないお客様には特別なクーポン」など、相手に合わせたアプローチを行うことで、顧客との絆を深めます。 ■3-2. 客単価を上げるアップセル・クロスセル 「この商品を買った人はこんな商品も見ています」といったレコメンド機能や、合わせ買いで割引になるセット商品を開発するなど、顧客一人当たりの購入金額を高める工夫を取り入れましょう。 ■3-3. コンテンツマーケティングによるブランド価値の向上 ブログ記事や動画などで、商品に関連する「お役立ち情報」を発信します。 例えば、健康食品なら専門家監修の健康コラム、高機能なガジェットなら詳しい使い方を紹介する動画などです。 有益な情報提供を通じて専門家としての信頼を勝ち取り、価格競争から脱却する。 これこそが、私たちが最も得意とする「育成型メディア」の考え方であり、持続的な成長の鍵となります。 --------- 🔎【コラム】 LTVが高い顧客の共通点とは?データ分析で見つける「勝ちパターン」 LTV(顧客生涯価値)が高い優良顧客の購入データを分析すると、しばしば意外な共通点が見つかります。 例えば、「初回購入時にお試しセットを買っている」「購入前に特定のブログ記事を読んでいる」「特定のインフルエンサーの紹介動画経由で購入している」など、サイトによって様々です。 こうした自社独自の「勝ちパターン」を発見し、その行動を他の顧客にも自然に促す仕組み(例:該当セット商品をトップページで訴求する、ブログ記事へ誘導するバナーを設置する)を作ることで、サイト全体のLTV向上に繋げることができます。 データは、私たちが思いもよらない「宝の地図」を示してくれるのです。 --------- ECサイトの集客施策を始める前に。成功確率を上げるコンサルタントの「考え方」 具体的な施策を知ることも大切ですが、それ以上に重要なのが、施策を実行する上での土台となる「考え方」です。 これを身につけることで、あらゆる施策の成功確率が格段に上がります。 KPIの設定:ゴールを明確にする 「なんとなく売上を上げたい」では、施策の評価ができません。 「3ヶ月でサイト経由の売上を1.5倍にする」 「半年でメルマガからのリピート率を5%改善する」 など、"何をもって成功とするか"という具体的な指標(KPI)を最初に決めましょう。 ゴールが明確になることで、やるべき事もクリアになります。 ペルソナの解像度:「誰の」「どんな悩み」を解決するのか? あなたのその商品は、一体「誰の」ためのものでしょうか? その人は、どんなことに「悩み」「喜び」を感じるのでしょうか? 年齢、性別、職業、ライフスタイル…。 顧客像(ペルソナ)を深く、具体的に描くことで、メッセージの刺さり方が全く変わってきます。 仮説検証のマインド:挑戦と改善を繰り返す Webマーケティングに「最初から100%の正解」は存在しません。 「このターゲットに、このメッセージを伝えたら、売れるのではないか?」という仮説を立て、実行し(Do)、結果を検証し(Check)、次の打ち手を改善する(Action)。 このPDCAサイクルを高速で回し続けることこそが、成功への唯一の近道です。 まとめ:ECサイトの集客成功の鍵は「現在地の理解」と「正しい優先順位」 ECサイトの集客を成功させるために最も重要なことは、自社の成長フェーズを正しく理解し、課題に合わせた適切な優先順位で施策を実行していくことです。 この記事をコンパス代わりに、まずはご自身のサイトがどのフェーズにいるのかを再確認し、ロードマップの第一歩を踏み出してみてください。 もし、ご自身のサイトの課題特定や、具体的な戦略作りで迷うことがあれば、私たち専門家がいつでも壁打ち相手になります。 遠回りせずに最短ルートで成果を出したい、そうお考えでしたら、ぜひ一度お声がけください。 まずはこの記事の診断結果について、私たちと一緒に答え合わせをしてみませんか? お問い合わせ ECサイト制作・コンサルティングに関するお見積り、サービスに関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。 無料相談・お問い合わせはこちら

売れるECサイトの「売上アップ方程式」完全解説。データで導く…

☑ ECサイトでいろいろな施策を試しているが、売上が頭打ち。 ☑ これからECサイトを立ち上げる予定があり、失敗しないための『正解』が知りたい。 ECサイト運営において、このような悩みを抱えていませんか? 多くのサイトが伸び悩む原因は、個別の施策が場当たり的で、事業全体の「戦略」として機能していない点にあります。 しかし、ご安心ください。 一時的ではなく“継続的に”売れ続けるECサイトには、データに裏付けされた明確な「売上アップの方程式」が存在しています。 本記事では、数多くのEC事業をご支援してきた弊社の知見を基に、売れるECサイトに共通する「15の共通項」を徹底解剖します。 方程式の構造から今すぐ実践できる具体的な改善策まで、体系的に解説しますので、最後まで読めば、自社サイトが抱える課題を論理的に特定し、売上を伸ばすための最短ルートが明確になることをお約束します。 売れるECサイトの方程式を解く前に「変数」を把握する | 自社の課題を特定するEC事業分析フレームワーク ECサイトの改善は、闇雲に施策を打つのではなく、まず自社の現状を客観的に「知る」ことから始まります。 ここでは、売上アップ方程式を解くために不可欠な「変数」である、事業フェーズと重要指標(KPI)の分析方法を解説します。 ECサイトの売上を構成する3つの基本要素とは? ECサイトの売上は、「アクセス数 × 購入率(CVR)× 顧客単価(LTV)」というシンプルな掛け算で成り立っています。 自社の売上がどの要素によって伸び悩み、あるいは支えられているのかを大局的に捉えることが、全ての分析の第一歩です。 あなたのECサイトは今どこにいる?3つの事業フェーズ診断 事業の状況によって、打つべき施策の優先順位は全く異なります。 まずは自社が「立ち上げ期」「成長期」「成熟期」のどの段階かを診断しましょう。 ・ 立ち上げ期: サイト開設〜月商100万円。まずはサイトの「勝ちパターン」を見つけることが最優先。 ・ 成長期: 月商100万円〜1000万円。広告やSEOを本格化させ、事業をスケールさせるフェーズ。 ・ 成熟期: 月商1000万円〜。競合が増え、新規顧客獲得の効率が鈍化。利益の最大化がテーマ。 データで課題を発見する | 各フェーズで最優先すべきKPI 診断した事業フェーズに基づき、今もっとも注視すべきKPI(重要業績評価指標)を特定しましょう。 見るべき指標を絞ることで、課題が明確になります。 ・ 立ち上げ期のKPI: 購入率(CVR)、直帰率 ・ 成長期のKPI: 新規アクセス数、新規顧客獲得単価(CPA) ・ 成熟期のKPI: 顧客生涯価値(LTV)、リピート率、ROAS(広告費用対効果) ECサイトの「売上アップ方程式」の基本構造とは。 データで導く15の共通項【集客・接客・リピート別】 自社ECサイトの現在地が把握できたら、次はいよいよ「売上アップ方程式」の構造を理解するステップです。 ここでは、売れるECサイトに共通する15の要素を「集客」「接客」「リピート」の3つの変数に分けて、なぜそれが重要なのかをデータやロジックと共に解説します。 売れるECサイトの変数①【集客】: 投資対効果を最大化する5つの共通項 1. SEO: 広告費をかけずに優良顧客を呼び込む「コンテンツ資産」がある 2. Web広告: ROASを徹底管理し、費用対効果の高いチャネルに集中投資している 3. SNS活用: UGC(ユーザー生成コンテンツ)が自然に生まれる仕組みを設計している 4. 指名検索対策: ブランディングにより「〇〇で検索」される状況を作れている 5. チャネルミックス: 複数の集客経路を持ち、一つのプラットフォームに依存していない 売れるECサイトの変数②【接客】: 購入率(CVR)を高める5つの共通項 1. UI/UX設計: ユーザーが迷わない直感的な導線と、ストレスのない決済体験がある 2. 購入を後押しするコンテンツ: 豊富な商品写真、動画、詳細な説明、レビュー機能がある 3. LPO(ランディングページ最適化): 広告とLPのメッセージが一貫しており、離脱を防いでいる 4. CRO(コンバージョン率最適化): データに基づきA/Bテストを繰り返し、サイトを常に改善している 5. 信頼性の担保: 運営者情報、プライバシーポリシー、導入実績、第三者認証が明記されている 売れるECサイトの変数③【リピート】: 顧客生涯価値(LTV)を伸ばす5つの共通項 1. 顧客分析: RFM分析などで顧客をセグメント分けし、優良顧客を可視化している 2. CRM/MA活用: 適切なタイミングでステップメールやLINEを自動配信する仕組みがある 3. 同梱物/アフターフォロー: 次回購入を促すチラシや、手厚いフォローメールで満足度を高めている 4. ファンコミュニティ: SNSやイベントを通じて顧客との継続的な接点を持ち、ファン化を促進している 5. アップセル/クロスセル: 合わせ買いや上位モデルへの乗り換えを自然に提案する仕組みがある 【実践】売れるECサイトの方程式の応用問題 | 事業フェーズ別に解く、最速で成果を出すための具体策 売れるECサイトの方程式の構造を理解しただけでは、売上は上がりません。 最後に、自社の事業フェーズに合わせて、膨大な打ち手の中から「何から始めるべきか」という応用問題を解いていきましょう。 ここでは、ECサイトで売れること、つまり成果を出すための具体的なアクションプランを解説します。 【立ち上げ期の処方箋】最優先はCVR改善と高精度チャネルへの集中 このフェーズで重要なのは、少ないアクセスを確実に売上に繋げることです。 幅広い広告を打つ前に、まずはサイトの「型」を固めます。 ・ 具体策: 商品ページの徹底的な見直し、カゴ落ち対策の導入、リスティング広告(指名・商品名キーワード)への集中投資など。 【成長期の処方箋】事業をスケールさせる、流入チャネルの拡大とCRM基盤の構築 ECサイトでの売れるパターンが見えたら、アクセルを踏んで事業を拡大します。 未来への投資として、SEOやCRMにも着手する時期です。 ・ 具体策: SEOを意識したコラム記事の作成開始、SNS広告やアフィリエイトへの展開、基本的なMAシナリオ(カゴ落ち、初回購入サンクス)の実装など。 【成熟期の処方箋】利益を最大化する、CPAの最適化と顧客ロイヤルティの向上 新規顧客の獲得効率が鈍化してくるこのフェーズでは、いかに既存顧客にリピートしてもらうかが生命線となります。 ・ 具体策: 顧客分析に基づくパーソナライズされたメルマガ配信、ロイヤルティプログラム(会員ランク制度)の導入、LTVの高いチャネルへの広告費の再配分など。 弊社の支援事例でも、Web広告への挑戦でROAS300%、リピート購入率30%を獲得し、新規顧客獲得を実現しています。 フェーズにあった打ち手による戦略が貴社ビジネスの拡大に繋がり、さらなる可能性を引き出すでしょう。 まとめ:売れるECサイトとは「静的な完成品」ではなく、改善を続ける「動的な方程式」である 本記事では、「売れるECサイトの売上アップ方程式」を解説してきました。   現状分析: まずは自社の「事業フェーズ」と「主要KPI」を把握する 構造理解: 方程式は「集客・接客・リピート」の変数で成り立っており、成功サイトには15の共通項がある 実践: 事業フェーズによって、取り組むべき施策の優先順位は異なる   重要なのは、一度作って終わりにするのではなく、自社の方程式を常にデータに基づいて見直し、改善し続けることです。 この記事が、貴社のEC事業を次のステージへ進めるための一助となれば幸いです。 もし、「自社の課題は特定できたが、具体的な戦略に落とし込めない」「客観的な視点で、一度サイトを分析してほしい」といったお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。 貴社が解くべき「方程式」の最適な解を、共に導き出すお手伝いをいたします。 >>無料でECサイトの課題を相談してみる

失敗しないECサイト制作ガイド | 制作手順や費用は? 商材…

「ECサイト制作」と検索したら、便利そうなサービスや制作会社が数多くヒットする昨今。 念願のECサイトを制作・運用スタートしたものの、後から「こうすればよかった」「こんなはずではなかった」と後悔するケースも少なくありません。 本記事では、ECサイト制作から運用開始後によくある失敗談をもとに、貴社の商材や予算にマッチしたプラットフォームや制作会社を選ぶためのチェックポイントをまとめました。 予算や売上規模に応じた選び方も解説していますので、ぜひ最後までお読みください。 制作会社に依頼するか、自社制作するか迷われている方も必見です! ECサイト制作で失敗しないための注意事項 ECサイト制作でよくある後悔とは? ECサイト制作では、費用が想定以上にかさんだり、フタを開けたら必要な機能が不足していたり、制作や運用リソースが足りなかったり、さらには集客がうまくいかず売上に繋がらないなど、理想と現実のギャップが生じることがよくあります。 ECサイト制作で失敗しないためには、まずどのような点で後悔しやすいのかを知っておくことが重要です。 ECサイト制作で失敗しないために|知っておきたい手順と費用のこと 具体的な失敗例と必要な対策を「制作段階」と「公開後」に分けて解説します。 ECサイト制作段階でよくある失敗 目的が不明確なままECサイト制作を始めてしまう 失敗例: 「ECサイトを作る」という漠然とした目標でスタートし、結果として誰に何を売りたいのか曖昧なサイトになってしまった。 対策: ECサイト制作を開始する前に、制作する目的(売上アップ、新規顧客の獲得、ブランディングなど)を明確にし、ターゲットとなる顧客を具体的に設定することが大切です。 目的の明確化やペルソナ(顧客像)の設定方法がわからない場合は、そこからサポート可能な制作会社を選びましょう。 コンサルティングの費用は掛かりますが、このフェーズでしっかりと計画を立てることで、後の工程での手戻りを減らし、結果的にコストを抑えることにつながります。 テストが不十分なまま公開してしまう 失敗例: 動作確認や表示確認が不十分なままサイトを公開し、リンク切れや誤表示などの不具合が頻発してしまう。 対策: 公開前に、様々な環境(PC、スマートフォン、タブレット、異なるブラウザ)で徹底的なテストを行いましょう。必要なテストパターンの洗い出しから検証まで行ってくれる経験豊富な制作会社に依頼すると安心です。 ECサイトの使い勝手が良くない・操作しづらい 失敗例: 商品の探しづらさや購入手続きの煩雑さで、使い勝手 (UX)が良くない。その結果、離脱するユーザーが多い。 対策: プラットフォームにて標準で用意されているテンプレートを使用する場合、テンプレートの操作性の良さを確かめておきましょう。カスタマイズや独自機能の実装を考えている場合、UI/UX改善ノウハウを持った制作会社を選びましょう。 プラットフォームによっては、テンプレートのカスタマイズができないものもあるので、プラットフォーム選びからサポート可能な制作会社を選ぶと安心です。 ECサイト制作時にSEO(検索エンジン対策)を考慮していない 失敗例: 制作段階でSEOが全く考慮されず、公開後、時間が経っても検索エンジンからの流入がほとんどない。 対策: ターゲットキーワードの選定、内部リンク構造の最適化など、制作段階からSEOを意識した設計を行うことが大切です。プラットフォームによってはSEO対策に必要な項目設定が十分に出来ないものもあるので、導入検討段階で確認しておくと良いでしょう。 後々「広告費を掛けないと、誰もサイトにたどり着かない」という状況を避けるためにも、制作段階からSEOを考慮してくれる制作会社を選ぶと安心です。 ECサイトのセキュリティ対策が不十分 失敗例: 個人情報や決済情報を扱うECサイトにおいて、セキュリティ対策が不十分なサービスを選んでしまう。 対策: プラットフォーム選びの際は、強固なセキュリティ対策を施している選びましょう。また、制作会社を選ぶ際は、パスワード管理体制、セキュリティを考慮した開発体制など、どのようなセキュリティ対策を行っているかを必ず確認しましょう。 セキュリティ対策が不十分だと、最悪の場合情報漏洩を招き、多額の損害賠償や深刻な信用失墜につながり、事業継続そのものを脅かす重大なリスクに...。そうならないよう、サービス選びからサポートしてくれる制作会社を選ぶと安心です。 ECサイト制作後・公開後に起こりやすい失敗 次に、ECサイト公開後に陥りやすい失敗と、その対策について解説します。 ECサイトへの集客方法が確立できていない 失敗例: 大きなコストを投資してECサイトを制作したものの、具体的な集客方法を確立できておらず、アクセス数が伸び悩んでしまう。 対策: SEO対策の継続、リスティング広告やSNS広告の活用、コンテンツマーケティングなど、多様な集客方法を組み合わせることが重要です。 効率的な広告運用には専門知識が必要です。自社運用が難しい場合は、広告代理店・もしくは広告運用が可能な制作会社に依頼しましょう。 スピーディかつ正確な顧客対応ができていない 失敗例: 顧客からの問い合わせのチェックが漏れたり、対応が遅れてしまうことで、顧客満足度を低下させてしまう。 対策: 迅速かつ丁寧な顧客対応を心がけることはもちろんですが、問い合わせ管理ツールの導入によりミスを減らしたり、ご注文ガイドやQ&Aページを充実させることでお問い合わせ件数自体を減らすことで、リソースの確保や残業時間の削減にも繋がります。 在庫管理がうまくいかない 失敗例: 欠品によるキャンセルや、誤った商品を発送してしまう、顧客の要望が出荷担当者に連携されていないなどのトラブルが多数発生し、クレームに繋がってしまう。 対策: 定期的な棚卸しを行い、正確な在庫数を把握しましょう。取扱商品数や受注件数が多い、出荷倉庫が複数ある場合など、在庫管理が煩雑になるため、在庫管理システムの導入を検討しましょう。在庫管理システムも様々な機能・費用感のものがあり、プラットフォームとの相性や事業規模に合ったプランの選定が必要です。 サイトの更新・メンテナンスを怠る 失敗例: 公開後、サイトのデザインやコンテンツを放置し、情報が古くなったり、セキュリティ上の脆弱性が放置されたりしてしまう。 対策: 定期的にサイトのコンテンツを更新し、セキュリティパッチを適用するなど、適切なメンテナンスを行いましょう。 法律や規制(特定商取引法など)を理解していない 失敗例: 特定商取引法などの関連法規を理解せずにECサイトを運営し、法的なトラブルに巻き込まれてしまう。 対策: ECサイト運営に関わる法律や規制をしっかりと理解し、適切な表示や運営を行いましょう。弁護士や専門機関にチェックしてもらうのが最も安全ではありますが、コストの問題で厳しい、そこまではできないという事業者も多いです。法律や規制に配慮したECサイト制作が可能な制作会社に依頼するのがおすすめです。 商材別! ECサイト制作におけるプラットフォーム選びのポイント ECサイト制作において、プラットフォーム選びは今後の運用体制や売上を左右する重要な要素となります。 プラットフォームには様々なものがあり、特長や機能は多岐にわたります。 ここでは、商材別にプラットフォームを選ぶ際のポイントと、おすすめのプラットフォームをご紹介します。 アパレル・ファッション アパレル・ファッション分野のECサイトは、単に商品を陳列するだけでなく、ブランドの世界観を伝え、顧客の購買意欲を高めるための工夫が不可欠です。 重視すべきポイント デザイン性・カスタマイズ性: ブランドの世界観を反映できる、自由度の高いデザインカスタマイズが可能か。 商品画像の見せ方: 高画質画像の複数枚掲載は可能か。画像のズーム機能、動画による素材感や着用イメージの掲載は可能か。 商品バリエーションの表現: サイズ・素材・色での検索機能や、バリエーション毎の在庫表示は可能か。詳細なサイズガイドの表示は可能か。 UGCの表示、SNS連携: 顧客やスタッフの着用イメージ、SNS投稿の表示可否は可能か。 実店舗との連携: 実店舗をお持ちの場合、在庫連携や店舗受取の機能有無。 アパレル・ファッションのECサイト制作におすすめのプラットフォーム例 Shopify: 豊富なデザインテンプレートがあり、アパレルに適したテンプレートも多数あります。 HTML/CSS/Liquidの知識があれば、自由度の高いカスタマイズが可能です。 また、Shopify App Storeから拡張機能を追加することもできるので、絞り込み検索アプリやコーディネート提案アプリ、SNS連携アプリなど、要件に合ったアプリを適宜追加できます。 Shopify POSの利用で実店舗との連携も可能です。 比較的安価なコストでスタートでき、事業成長にあわせて機能拡張もしやすいので、幅広い規模感のECサイトにおすすめです。 futureshop (フューチャーショップ): 日本のアパレル特有のニーズに合わせた機能が多く、デザインの自由度も高いプラットフォームです。サイズ・色・素材などのバリエーション設定、在庫表示に標準対応。商品検索機能も充実しており、バリエーションでの絞り込みも可能。 実店舗をお持ちの場合、「futureshop omni-channel」で実店舗との連携も可能です。 Instagramショッピング機能対応をはじめ、主要なSNSとの連携機能が豊富なことも魅力です。中~大規模の本格的な機能・デザイン性を求めるECサイトを制作したいと考えている事業者におすすめです。 食品・飲料 食品・飲料分野のECサイトは、商品の鮮度や安全性を伝え、顧客に安心して購入してもらうための信頼構築が非常に重要です。また、リピート購入を促進する仕組みも求められます。 ※食品衛生法上、インターネットで食品を販売するには、「食品衛生責任者」資格と「食品衛生法に基づく営業許可」の取得が必要です。 重視すべきポイント: 温度帯管理: 常温、冷蔵、冷凍など商品ごとに適切な配送設定は可能か。同梱ルール(例冷凍と常温は別配送)の設定は可能か。 セット販売・詰め合わせ販売: 複数の商品を組み合わせたセット販売や、顧客が自由に選べる詰め合わせギフトなどの販売設定は可能か。 ギフト対応: 熨斗(のし)の種類(御中元、御歳暮、内祝など)の選択、名入れ、ラッピング、メッセージカードへの対応は可能か。 税率設定: 食品(軽減税率対象商品)・その他雑貨・送料等の手数料に対して異なる税率設定は可能か。 食品関連法規への準拠: 食品表示法に基づく原材料、アレルゲン、栄養成分表示などを正確に行えるフォーマットや機能はあるか。 食品・飲料のECサイト制作におすすめのプラットフォーム例 ecforce (イーシーフォース): D2C・定期通販に特化したSaaS型の高機能プラットフォーム。 食品のECサイトに必要な基本的な機能にも対応しています。 セット販売・バンドル販売にも対応しているので、キャンペーンの実施やギフト需要にあったセット組が可能です。 LTV最大化を目指す中~大規模事業者向けのプラットフォームです。 ecbeing (イーシービーイング): 豊富な標準機能が魅力的なパッケージ型プラットフォーム。 定期販売や、場所や商材に適した配送・送料設定、ギフト対応など、食品ならではの様々な販売方法を実現可能です。 LTV最大化を目指す中~大規模事業者向けのプラットフォームです。 STORES (ストアーズ): 手軽に始められる手軽さが魅力のネットショップ開設サービス。 無料プランから、まとめ買い機能が使用でき、食品のECサイトに必要な基本的な機能にも対応しています。 「とにかくまずはECサイトをオープンしたい!」という個人事業主やスモールビジネスオーナー、初めてネットショップを開設される方におすすめです。 化粧品・健康食品 化粧品・健康食品分野のECサイトでは、ブランドの世界観を伝え、商品の信頼性や効果への期待感を高めることが重要です。 また、リピートを促すための定期購入(サブスクリプション) 戦略やCRMの運用、薬機法を遵守した適切な情報掲載が不可欠です。 重視すべきポイント デザイン性・カスタマイズ性: ブランドの世界観を反映できる、自由度の高いデザインカスタマイズが可能か。 定期購入機能: 定期購入機能はあるか。お届けサイクル変更、休止・解約手続きに関する機能は充実しているか。マイページから定期の継続状況・次回お届け日の確認は可能か。 会員ランク・ポイント機能: 購入金額や継続期間に応じた会員ランク制度・ポイントプログラムの導入など、顧客のロイヤリティを高める仕組みはあるか。 成分・効果効能の表示: 薬機法や景品表示法に準じた項目表示は可能か。 セット販売: ライン使いを推奨するセットなど、関連商品を組み合せたセット販売は可能か。 化粧品・健康食品のECサイト制作おすすめのプラットフォーム例: W2 Repeat Plus: リピート通販・D2Cに特化した高機能プラットフォーム。 CRM/MA(顧客管理・マーケティング自動化) 機能が充実しており、顧客のエンゲージメント向上やLTV最大化が重要な化粧品・健康食品のECサイト運用に適しています。 カスタマイズ性も高いので、柔軟なデザインが可能です。 LTV最大化を目指す中~大規模事業者向けのプラットフォームです。 リピストX: 定期購入機能に特化したECプラットフォーム。 LTV最大化が重要な化粧品・健康食品の販売に適しています。 コストが大きく掛かるプラットフォームが多い中、比較的手頃な価格からスタートできる点が魅力的です。 商材別!ECサイトの制作会社選びのポイント ECサイトの制作会社選びは、ECサイト運用開始後の成功を左右する重要な要素です。 ここでは、商材別に制作会社を選ぶ際のポイントと、キノスラの実績に基づいた強みをご紹介します。 アパレル・ファッション アパレル・ファッションECでは、ブランドが持つ独自の世界観をオンライン上で表現し、顧客を魅了するデザイン性が求められます。見栄えだけでなく、商品検索のしやすさも考えたUX/UI設計もあわせて考慮が必要です。 アパレル系ECサイト制作会社を選ぶ際に確認すべきポイント ✅️ブランドの本質を捉え、魅力的なコンセプトやデザインを提案してくれるか。 ✅️商品の素材感やディテールまで伝える高品質な写真撮影・画像加工スキルがあるか。 ✅️見栄えだけでなく、操作性を考慮したサイト設計を提案してくれるか。 アパレル・ファッションECサイト制作におけるキノスラの強み キノスラは、ブランドコンセプトに合った洗練されたデザイン、快適な購入体験のためのUX/UI設計はもちろん、SNS投稿やUGC活用など、アパレル業界ならではのトレンドや特有ニーズに対応し、お客様のブランド価値を高めるECサイトを構築します。 食品・飲料 食品や飲料は、お客様の口に入るものだからこそ、ECサイトにおいても「安心・安全」と感じてもらうための情報提供が重要です。同時に、美味しさやこだわりを伝え、継続的に選ばれるための工夫も求められます。 食品系ECサイト制作会社を選ぶ際に確認すべきポイント ✅️食品表示法をはじめとする関連法規への理解し、サイトに反映するという視点を持っているか。 ✅️安全への取り組みを効果的に伝え、安心感を醸成するコンテンツや機能の提案をしてくれるか。 ✅️食品・飲料の特性に合わせた効果的な販促企画・ページ制作は可能か。 食品ECサイト制作におけるキノスラの強み キノスラなら、商品の鮮度と安全を守るためのシステム基盤を構築するためのプラットフォーム選びからサポート可能です。 アレルギー食品の表示義務など法規制を遵守した構築はもちろん、ブランドストーリーや商品の魅力を最大限に引き出し、「美味しそう」 「信頼できる」と直感的に感じていただけるような、訴求力の高いデザインをご提案します。制作後は、貴社に寄り添ったリピート率UPのための施策・運用・制作もご提案可能です。 化粧品・健康食品 化粧品・健康食品のECサイトでは、ブランドイメージを高める洗練されたデザインが重要です。また、薬機法などの法規を遵守しつつ、商品の魅力や効果への期待感を醸成する表現力、CVRを高めるためのUX/UI設計、そして継続利用を促すためのリピート施策も大切です。 化粧品・健康食品系ECサイト制作会社を選ぶ際に確認すべきポイント ✅️食品表示法をはじめとする関連法規への理解し、サイトに反映するという視点を持っているか。 ✅️安全への取り組みを効果的に伝え、安心感を醸成するコンテンツや機能の提案をしてくれるか。 ✅️食品・飲料の特性に合わせた効果的な販促企画・ページ制作は可能か。 化粧品・健康食品ECサイト制作におけるキノスラの強み キノスラはこれまで多数の化粧品・健康食品ECサイト制作・構築・運用を行ってきました。薬機法等の関連法規を意識したページ制作はもちろん、ブランドイメージを高める洗練されたデザイン、そして継続利用(定期購入)を促す快適なUX/UI設計を得意としています。お悩み別コンテンツ提案や、月々のキャンペーン企画・制作、CRMの設計など、化粧品・健康食品業界特有のニーズに対応し、ブランド価値とLTV向上に貢献するECサイトを制作・構築します。 キノスラなら、プラットフォーム選定から制作・その後の運用まで一貫対応できます! キノスラでは、貴社の商材やご予算、目標に合わせて、最適なECプラットフォームの選定から、デザイン、開発、運用、集客までを一貫してサポートいたします。多様な業界での豊富な実績と専門知識を活かし、貴社のECサイトの成功を全力で支援いたします。ECサイト制作でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。